水痘(みずぼうそう)について

更新日:令和7年5月2日

東京都では、第17週(4月21日から4月27日)の小児科定点医療機関から報告された患者報告数(都内全体)は 、0.87人/週となっています。また、患者報告数が注意報レベルにあるのは、31保健所中10保健所で、その管内人口の合計は、東京都全体の37.2%になり、注意報開始基準に該当します。これは、6年ぶりに都の注意報基準を超えたことになります。品川区でも、患者報告数が徐々に増加しています。
今後さらに流行が拡大する可能性もあるため、十分な注意が必要です。

水痘とは
  • 水痘とは、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、一般には「みずぼうそう」として知られています。
  • 帯状疱疹も同じウイルスによって引き起こされる疾患のため、帯状疱疹の患者との接触で感染することがあります。
  • 感染力が強く、免疫のない人はほぼ100%感染すると言われています。

主な症状
  • 水疱(水ぶくれ)、38℃前後の発熱と全身に直径 3~5mm 程度の丘疹(盛り上がった赤い発しん)が出現します。
  • 数日にわたり新しい発しんが次々と出現し、感染初期には紅斑、丘疹、水疱、痂皮(かさぶた)のそれぞれの段階の発しんが混在するのが特徴です。
  • すべての発しんが痂皮になるまで 6 日程度かかります。
  • 発疹が現れる1~2日前から、すべての水疱が痂皮化するまで、周囲に感染させる可能性があります。
  • 通常、軽症で終生免疫(一度の感染で生涯、その感染症にはかからない)を得ることが多いですが、成人では重症になることがあり、肺炎などの合併症も増えるという特徴があります。

感染経路
  • 潜伏期間は 10~21 日です。
  • 咳やくしゃみなどのしぶきに含まれていたウイルスが空気中に漂い、そのウイルスを吸い込むことによる感染(空気感染)、ウイルスが含まれる咳やくしゃみなどのしぶきを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。

感染予防
  • 最も有効な予防法はワクチン接種です。定期接種の対象となりますので、対象期間(1歳~3歳未満:2回接種)の方は確実な接種をお願いいたします。
  • 水痘患者に接触した場合でも、72時間以内にワクチンを接種すると、発症予防や症状を軽減できる可能性がありますので、主治医へご相談ください。
  • 飛まつ感染・接触感染を避けるため、外出時にはマスクを着用し、帰宅時には石けんで手洗いをするなど基本的な感染対策を心がけましょう。

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お問い合わせ

品川区保健所保健予防課感染症保健担当
 電話:03-5742-7836
 FAX:03-5742-9158