アレルギーについて
更新日:令和7年1月24日
アレルギーは日常生活における注意で発症や悪化を予防できることもあります。
そこでアレルギーに関する簡単な知識をQ&A形式でお伝えします。
Q:どのようなアレルギーの人が増えているのでしょうか?
A: アレルギー疾患それぞれの状況は下記の通りです。
〇ぜん息について
アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究によると、小学生の喘息は減少傾向ではありますが、成人の喘息は20人から10人に1人は有している頻度の高い疾患であり、成人の喘息有病率は増加傾向であるとされています。
〇アレルギー性鼻炎・花粉症について
花粉症は世界的に、特に先進国において増加しています。通年性アレルギー性鼻炎は、室内アレルゲン(ハウスダスト、ダニ、ペット、真菌など)が主な原因です。
2019年に行われた全国の耳鼻科咽喉科医およびその家族を対象とした鼻アレルギーの全国疫学調査では、花粉症を含むアレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%であり、2008年の有病率の39.4%より増加しています。また、花粉症全体の有病率も2008年では29.8%でしたが、2019年には42.5%に増加しており、スギ花粉症の有病率も26.5%から38.8%へ増加しています。
年齢層別にみると、0~4歳では通年性アレルギー性鼻炎の有病率が最も高く、5歳以上のすべての年齢層でスギ花粉症の有病率が最も高いという結果になりました。
〇アトピー性皮膚炎について
アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究によると、幅広い年代において20~40%の有病率があることが明らかとなっています。
参考
足立雄一ら. アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究(PDF : 5MB). 2020.p1-26.
松原ら. 鼻アレルギーの全国疫学調査2019 (1998年, 2008年との比較) : 速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として―(PDF : 598KB). 日本耳鼻咽喉科学会会報. 2020. 123巻6号. p485-490.
〇ぜん息について
アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究によると、小学生の喘息は減少傾向ではありますが、成人の喘息は20人から10人に1人は有している頻度の高い疾患であり、成人の喘息有病率は増加傾向であるとされています。
〇アレルギー性鼻炎・花粉症について
花粉症は世界的に、特に先進国において増加しています。通年性アレルギー性鼻炎は、室内アレルゲン(ハウスダスト、ダニ、ペット、真菌など)が主な原因です。
2019年に行われた全国の耳鼻科咽喉科医およびその家族を対象とした鼻アレルギーの全国疫学調査では、花粉症を含むアレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%であり、2008年の有病率の39.4%より増加しています。また、花粉症全体の有病率も2008年では29.8%でしたが、2019年には42.5%に増加しており、スギ花粉症の有病率も26.5%から38.8%へ増加しています。
年齢層別にみると、0~4歳では通年性アレルギー性鼻炎の有病率が最も高く、5歳以上のすべての年齢層でスギ花粉症の有病率が最も高いという結果になりました。
〇アトピー性皮膚炎について
アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究によると、幅広い年代において20~40%の有病率があることが明らかとなっています。
参考
足立雄一ら. アレルギー疾患対策に必要とされる大規模疫学調査に関する研究(PDF : 5MB). 2020.p1-26.
松原ら. 鼻アレルギーの全国疫学調査2019 (1998年, 2008年との比較) : 速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として―(PDF : 598KB). 日本耳鼻咽喉科学会会報. 2020. 123巻6号. p485-490.
Q:アレルギーはなぜ増えているのでしょうか?
A: 体質や遺伝も考えられますが、食生活や環境の変化、ストレスの増加なども影響を与えているといわれています。しかし、はっきりした理由はわかっていません。環境の変化には以下のようなものが考えられます。
〇住環境の変化
サッシ窓の普及によって室内の気密性が高まったことにより、室内で発生した水蒸気が屋外に排気されにくくりました。 このことにより畳やカーペットの裏で結露が生じたり、押入れに収納している寝具が湿気を吸うことでダニの棲息に有利となり、アレルゲン(アレルギーの原因物質)のハウスダスト(ダニの糞や死骸)が増えました。
〇住環境の変化
サッシ窓の普及によって室内の気密性が高まったことにより、室内で発生した水蒸気が屋外に排気されにくくりました。 このことにより畳やカーペットの裏で結露が生じたり、押入れに収納している寝具が湿気を吸うことでダニの棲息に有利となり、アレルゲン(アレルギーの原因物質)のハウスダスト(ダニの糞や死骸)が増えました。
〇大気や空気の変化
自動車排気物による大気汚染や建材や殺虫剤などの生活用品、たばこによる室内の空気の汚染が、気管支喘息の原因であるアレルゲンを増やしたり、アレルギー症状の悪化を招いています。
自動車排気物による大気汚染や建材や殺虫剤などの生活用品、たばこによる室内の空気の汚染が、気管支喘息の原因であるアレルゲンを増やしたり、アレルギー症状の悪化を招いています。
〇杉などの植林による花粉の増加も、アレルギー性鼻炎や結膜炎を発症させる要因の一つとなっています。
Q:アレルギーの予防・治療はどのような点を注意したらよいでしょうか。
A: 基本はアレルゲンを避け、環境から取り除くことです。代表的なアレルギー性疾患については次のようです。
〇ぜん息
ぜん息の原因としては、遺伝、ペットの毛やダニ、カビなどのアレルゲン、タバコの煙、ウイルス感染など様々な要因が考えられます。アレルゲン対策としてはダニやカビが増えやすい場所(下図)を参考にして環境整備を行いましょう。
〇花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)
花粉予報に注意して、症状を軽くするための早めの服薬や、花粉が飛散し始めた後は、マスク、ゴーグルをなどを上手に使いましょう。 花粉の飛散情報も参考にしましょう (東京都の花粉情報は下記参考ホームページにあります)。
花粉を家の中まで持ち込まない工夫(外出時の衣服は花粉をはたいて家に入る)をし、除湿器をうまく活用しましょう。
〇アトピー性皮膚炎
皮膚の清潔と保湿が基本です。食物との関係は主治医に相談し慎重に判断します。ハウスダストや花粉、ペットの毛など環境によっても症状が悪化する可能性があるため、カーペット、ソファー、ぬいぐるみ、カーテン、ペットなどの環境整備も重要です(下図)。
住まいの中の化学物質・ダニ・カビのチェックポイントについて
(東京都保健医療局健康安全部「赤ちゃんのための室内環境ーシックハウスやアレルゲン対策ー」より)
〇ぜん息
ぜん息の原因としては、遺伝、ペットの毛やダニ、カビなどのアレルゲン、タバコの煙、ウイルス感染など様々な要因が考えられます。アレルゲン対策としてはダニやカビが増えやすい場所(下図)を参考にして環境整備を行いましょう。
〇花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)
花粉予報に注意して、症状を軽くするための早めの服薬や、花粉が飛散し始めた後は、マスク、ゴーグルをなどを上手に使いましょう。 花粉の飛散情報も参考にしましょう (東京都の花粉情報は下記参考ホームページにあります)。
花粉を家の中まで持ち込まない工夫(外出時の衣服は花粉をはたいて家に入る)をし、除湿器をうまく活用しましょう。
〇アトピー性皮膚炎
皮膚の清潔と保湿が基本です。食物との関係は主治医に相談し慎重に判断します。ハウスダストや花粉、ペットの毛など環境によっても症状が悪化する可能性があるため、カーペット、ソファー、ぬいぐるみ、カーテン、ペットなどの環境整備も重要です(下図)。

(東京都保健医療局健康安全部「赤ちゃんのための室内環境ーシックハウスやアレルゲン対策ー」より)
参考ホームページ
お問い合わせ
品川区保健所生活衛生課環境衛生担当 電話03-5742-9138