トコジラミについて

更新日:令和6年10月21日

トコジラミはナンキンムシとも呼ばれ、カメムシ目に属する昆虫で、シラミの仲間ではありません。
触れるとカメムシと同じように嫌なにおいを発します。
近年、荷物等と共に外から持ち込まれることなどが原因で、トコジラミに関する相談が増えています。被害を広げないためにトコジラミの生態をよく知った上で、きちんと対処することが必要です。

トコジラミの特徴

大きさは、成虫で5~8ミリメートルと小さく、扁平、楕円形、赤褐色をしています。また、寒さに強く、飢えにも強いため、1か月以上何も食べなくても生き続けます。雌は1日5~6個の卵を産み続け、一生の間に500個程度産卵するので、すぐに生息範囲は拡大していきます。

トコジラミの画像   トコジラミと1円玉の比較画像
    トコジラミ拡大図              1円玉との比較画像

夜間に、腕・足・首回りなど露出部分が刺されることが多いです。刺されると、激しいかゆみと腫れや赤みを引き起こします。

多く見られる場所

暗くて、狭い隙間を好み、例えばマットレスの間や、壁の隙間などに多く潜んでいます。潜み場所の周辺には、黒褐色のシミ(血糞)が見られることがあります。

トコジラミ血糞  トコジラミ血糞2
トコジラミの血糞、成虫、卵(出典:日本ペストコントロール協会)

トコジラミのひそみ場所
トコジラミの潜んでいる場所(出典:東京都ペストコントロール協会)

トコジラミ対策について

トコジラミは殺虫剤が効きにくく、駆除が難しい害虫です。
近年、市販の殺虫剤(ピレスロイド系殺虫剤)では駆除することができないトコジラミ(通称:スーパートコジラミ)が増えています。むやみに薬剤を使ってしまうと、ひそんでいられる隙間を求めて他の部屋にも被害が広がってしまうこともあります。

トコジラミを発見した場合、熱処理、掃除機による吸引、ガムテープによる捕獲、殺虫剤(プロポクスル、メトキサジアゾン等の有効成分を含む)により一時的な措置を取ることはできますが、部屋中にトコジラミが広がっていると自分だけで駆除を行うことはかなり難しくなります。
区ではトコジラミ防除に対応できる専門業者の紹介窓口として、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(別ウィンドウ表示)(電話:03-3254-0014)をご案内しています。依頼する場合はご自身の費用負担となります。必ず数社で見積もりを取り、十分検討した上で業者を選ぶことをお勧めします。

また、トコジラミを外部から持ち込まないようにするためには、特に旅行先のカバン、購入した家具や本などに卵や血糞などが見られないか、よく確認してください。
お問い合わせ

品川区保健所生活衛生課環境衛生担当
電話:03-5742-9138
FAX:03-5742-9104