犬におけるエキノコックス症が発生
更新日:平成29年3月10日
平成26年4月4日愛知県半田保健所管内の動物病院から「犬のエキノコックス症」を診断した旨の届出がありました。
エキノコックスとは、もともと北海道のキタキツネにいる寄生虫の名前です。北海道では、主にキツネなどの動物間で広がっています。
エキノコックス症は、動物においては犬のみを対象とした感染症法に基づいた獣医師の届出対象疾病で、人と動物に共通する感染症ですが、
適切に予防すれば人への感染の危険性はありません。
エキノコックスの人への感染について
エキノコックスとは、人と動物に共通する感染症で、日本では、毎年北海道で10人から20人程度の患者報告があります。エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便により汚染された食物・水などを、人が偶発的に飲み込むことにより感染します。一般的に症状が現れるのは、感染してから10年前後です。
エキノコックスは、人の体の中では主に肝臓や肺に寄生し、肝不全などの障害を引き起こすことがありますが、人から人への感染はありません。なお、適切に予防すれば人への感染を心配する必要はありません。
エキノコックスの感染経路(この図は、IDWR.2001年第48号より引用、一部改編)
予防方法
エキノコックス症の予防方法としては、野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うことや犬などとの接触や、虫卵に汚染した可能性のある水、山菜などの摂取を避けることです。
(1) 野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと。
(2) 衣服や靴についた泥はよく落とすこと。
(3) 沢や川の生水は飲まないこと。
(4) 山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること。
(5) 犬の放し飼いをしないこと。
相談先等
飼っている犬について、エキノコックスの感染が心配な場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
エキノコックスの詳しい情報は、下記のホームページで入手できます。
お問い合わせ
品川区保健所生活衛生課
電話:03-5742-9132
FAX:03-5742-9104