施政方針:にぎわいと活力のある地域社会づくり

更新日:平成20年2月20日

第1に、にぎわいと活力のある地域社会づくりについて申し上げます。
前段でも申し上げましたが、これからは、区民、町会・自治会など、さまざまな主体が力を合わせて、地域の課題の解決に取り組んでいくことにより、お互いが、見守り支え合い助け合う、豊かな地域社会を
つくっていくことが大切であります。

地域コミュニティの活性化

そこで、地域力の向上を支援する事業を積極的に展開してまいります。
まず、町会・自治会に対しましては、ホームページの立ち上げ、加入促進パンフレット作成などの支援を行ってまいります。町会・自治会のさまざまな活動や地域で果たす役割について広く区民に紹介することにより、加入の促進につなげてまいります。
次に、原小学校跡施設「ウエルカムセンター原」については、保育園と、高齢者のケアホームや介護予防拠点を設置するほか、地域の方が自主的管理を行う、新しいタイプのコミュニティ拠点づくりを支援すべく、地域活動・交流施設を整備してまいります。

活力を高める産業振興と観光の推進

住工商がバランスよく存在する品川区にとりまして、工業、商業の活性化は活力あるまちづくりに不可欠でございます。
ものづくりの分野では、京浜地域の4つの自治体の合同で新製品・新技術コンクールを開催し、区内製造業の技術集積を広くPRし、受発注機会の増大、販路の拡大に役立ててまいります。
また、区内のものづくり産業を支援する施設の設置など、東京全体のものづくりをリードする産業振興策を検討するため、委員会を立ち上げてまいります。
さらに、区と産業技術大学院大学との相互協力により、大学の講義内容をインターネット上で配信し、企業の人材のスキルアップにつなげてまいります。あわせて、無利息の貸与奨学金制度を創設し、区内企業の経営者や従業員の修学の促進を図ってまいります。
一方、身近な商店街は、安心して買い物ができる生活インフラとして、高齢者をはじめ、地域に暮らす皆様にとって不可欠であります。こうしたことから、イベントの企画・実施や事務代行などの人的支援、モデル地区の再生ビジョンの策定など、小規模商店街の維持回復に向けた取り組みを総合的に支援してまいります。
次に、観光の推進についてですが、区は、「都市型観光アクションプラン」に基づき、さまざまな観光施策を実施し、まち歩きイベント等に独自の成果を挙げてまいりました。旧東海道については、まち並みの整備にあわせ、北品川2丁目におもてなしの施設を設置いたします。区民も観光客も気軽に訪れ親しんでいただけるよう、品川の観光の拠点として整備してまいります。

区民の多様な文化活動の支援

また、文化・芸術・教育の拠点施設として、五反田文化センター、五反田図書館および教育センターを、第一日野小学校との複合施設として整備いたします。文化センターには音楽ホールやプラネタリウムなどを配置してまいります。