施政方針:環境保護と水とみどりのネットワーク化の推進

更新日:平成20年2月20日

第4に、環境保護と水とみどりのネットワーク化の推進について申し上げます。

幅広い環境対策の推進

地球温暖化対策としての環境負荷の軽減には、国家的な対策も必要ですが、家庭や区民一人ひとりの取り組みの積み重ねが重要です。
こうした考え方を基に、地球にやさしいエコライフを啓発するため、工学院大学と連携して、各種省エネルギー技術などを紹介する「バーチャルエコ住宅」を、区の環境情報提供サイト「シナモニ」に構築してまいります。

また、財団法人日本環境協会やトラック協会と連携し、エコドライブ講習会を開催いたします。23区で唯一、都の融資あっ旋制度への上乗せ助成を行っている低公害車購入助成については、20年度も引き続き実施し、低公害車の導入を促進して、大気汚染の低減を図ってまいります。

さらに、老朽化した街路灯の建替え時期にあわせてCO2の排出量が約50%減となる省エネルギー型街路灯への建替えを順次進め、地球環境保全の取り組みを進めてまいります。

このほか、環境対策のみならず産業振興の面からも、新たなビジネスチャンスとなり得る環境配慮型製品の開発を行う企業に対し、製品の企画・開発段階から検査費用の助成等の支援を行い、環境ビジネスの促進を図ってまいります。

リサイクルの推進

次に、リサイクルの推進についてですが、最近、資源物の持ち去り行為が横行し、区民のリサイクルに対する取り組みを妨害する状況が頻繁に見られるようになっております。
そこで、罰則付きの資源持ち去り規制を導入して、リサイクル秩序の回復を図ってまいります。

なお、本年10月から予定されている廃プラスチックを熱エネルギーとして回収するサーマルリサイクルの区内全域での実施と、資源回収品目の拡大については、区民に混乱を招かないよう、あらゆる情報手段を用いて周知徹底に努めてまいります。

水とみどり

次に、「水とみどり」では、地下化された東急目黒線の軌道跡地の一部を緑道とし、「水とみどりのネットワーク」の内陸部における主要軸線の一つとして整備してまいります。

河川の浄化については、立会川において実施をしている水質浄化実験の成果を踏まえ、高濃度酸素溶解水の吐き出し口を増設して、本格的に実施してまいります。
目黒川においても、高濃度酸素溶解水による水質浄化実験を行い、適用性を検証してまいります。

また、基本構想の策定を記念して、子どもたちとの協働により新しい都市像の実現を目ざす、新基本構想策定記念公園の整備を検討してまいります。
これは、基本構想案の検討にあたり小中学生に募集した作文の中からの提案によるもので、20年度から子ども会議を設置して検討を行ってまいります。
高齢者や障害者、環境に配慮したみんなのための子どもらしい公園づくりを、22年の完成を目ざして準備を進めてまいります。