21年度施政方針:「暮らしを守る安全・安心都市」の実現に向けて

更新日:平成21年2月25日

「暮らしを守る安全・安心都市」の実現に向けてでございます。
首都圏を襲う直下型地震が近い将来確実に起きると言われております。総合的かつ体系的な防災対策の推進が急務であり、発災後の対策はもとより、災害に強いまちづくりを進めていくことが重要でございます。
また、生活都市、国際都市にふさわしい市街地環境や利便性の高い交通環境の整備にも取り組んでまいります。
生活安全の点では、区民の意識を高め、地域全体での見守り体制の確立と関係機関との連携を図りながら、安全・安心都市の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

災害に強いまちづくり

これらの点を踏まえ、まずは災害に強いまちづくりのために、住宅の耐震化支援を推進してまいります。
区は、耐震改修促進計画において、耐震化を90%以上とする目標を掲げ取り組んでまいりました。
今後も制度の周知を図りつつ推進してまいります。同時に、産学公で開発いたしました品川シェルターなどの活用も進めてまいります。
区有施設についてでございますが、学校施設は全校耐震化に向け全力で取り組んでおります。区営住宅についても耐震補強工事を計画的に促進してまいります。
密集住宅市街地の整備も重要な課題であり、地域の方のご協力をいただきながら、今後も計画的に進めてまいります。
また、地域の防災力は、災害に強いまちづくりに欠かせません。防災アドバイザー研修を受講された方はこの3年間で300人を超え、各地域の防災活動の中心的役割を担っております。
地域では、災害時要援護者避難誘導訓練や学校避難所訓練なども活発に行われておりますことから、初期消火体制の強化に向け、21年度も中学校4校にD級消火ポンプを配備してまいります。

市街地と交通環境の整備

次に、魅力的で住みよい市街地の整備と、便利で安全な交通環境の形成についての取り組みでございます。
市街地の整備については、地域の特性を活かした魅力あるまちづくりを基本といたしまして、五反田、大崎、大井町地区などの都市活性化拠点や武蔵小山駅周辺などの地域生活拠点の形成に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
また、交通環境の整備については、立会道路に自転車走行レーンを設けるとともに、下神明駅や戸越公園駅などで自転車等駐車場を整備してまいります。
一方、子どもたちを交通事故から守ることも大切であり、スタントマンを活用した自転車安全教室を開催し、啓発に努めてまいります。
さらに、運転免許証返納によるエコライフ支援でございますが、予想以上の成果がございましたので、22年度まで実施してまいります。

区民生活の安全を守る

次に、区民生活の安全を守るための取り組みでございますが、防犯には地域の力が大切でございます。
我が町パトロールや近隣セキュリティシステムは、地域の力によって支えられておりますが、こうした地域における防犯活動は犯罪を未然に防ぐだけではなく、地域コミュニティの活性化にも大きく寄与しております。しかも、こうして活性化された地域の力は、さらに犯罪に強いまちづくりにつながってまいります。こうしたことを踏まえて、施策の充実を図ってまいります。
さて、最近では、都市部を襲うゲリラ豪雨の被害が相次いでおり、その対策として、冠水のおそれのあるずい道、アンダーパスなどに道路冠水等警報設備を設置してまいります。また、目黒川右岸排水施設整備工事など、浸水被害の軽減を図るための取り組みも積極的に進めてまいります。