区長メッセージ 第50号 平成23年3月14日 過去最大級の地震に対峙する

更新日:平成23年2月23日

過去最大級の地震に対峙する    品川区長 濱 野  健

3月11日(金)14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0震度7(品川区内震度5強)という過去最大規模の地震がありました。区では、折りしも、新年度予算特別委員会の真っ最中でありましたが、速やかに全職員体制で災害対策本部を立ち上げ、区内の被害状況についての情報収集にあたるとともに道路パトーロールを行い、津波警報に際しては河川の水位の監視体制を取り、対象地域の方々には防災無線で注意を呼びかけました。 発災後、連日流れるニュースは、悲惨な状況を伝えています。被災地の皆様、そして被災地にご家族や知人のいる方は、さぞご心配なことでしょう。心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。品川区としましても、被災地の求める救援内容の情報収集に努め、具体的な支援行動に移す段取りです。

14日現在、区内では、ビルの倒壊などの被害は出ていませんが、火災(小規模)1件、ガラス割れ96件、エレベーター停止37件、壁亀裂・瓦落下・ブロック倒壊18件、天井落下2件、水道破裂4件などがありました。

また、過去最大級の地震でありながら、重大な火災や事故につながらなかったのは、日頃からのそれぞれのご家庭での備えや準備、地域における防災訓練や消防団活動が功を奏した結果ではないかと思っています。全ての危険が過ぎ去ったわけではなく、まだまだ予断を許さない状況です。引き続き、気を引き締めて対処してくださるようお願いします。

また、かねてからの課題であった、「帰宅困難者問題」も大きくクローズアップされる機会となりました。金曜日の午後の地震だったということもあり、在勤の方は、バスや鉄道の復旧状況によっては、なるべく早期の帰宅が望ましいと考えてはいましたが、夕方の鉄道等の様子をみて、区内に総合体育館・戸越体育館・中小企業センター・関が原シルバーセンターの4カ所を避難所に指定し、さらに御殿山小学校・きゅりあんも避難所として開放し、避難者の受け入れを行い、その数は1,532人にのぼりました。駅から避難所までのご案内や避難者の名簿つくりなどが真夜中に及ぶ中、職員を総動員して取り組みました。品川区は鉄道網が発達しており、その復旧のスピードが早かったことも幸いして、翌12日の午前中には、皆さん無事に帰宅され、避難所は全て撤収されました。

この間、品川区公式ホームページ、CATVのL字情報、テレフォンサービス「知ってる区ん」、区の施設への張り紙やファックス、災害協定に基づきインターFMによるラジオ放送、マスコミへの情報提供など、できうる限りの方法を遣って情報を発信しました。

今後、東京電力の計画停電等の影響による区立施設等の閉館やイベント等の中止など、これらのホームページとCATVを中心としつつ、随時情報を発信していきます。どうか区からの情報提供にもご留意ください。 まだまだ油断はできません。心を引き締めて、自身の身の安全を、そして家族を、地域を地震から守り抜きましょう。区も全力を尽くします。

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