区長メッセージ 第51号 平成23年5月16日 節電にご協力ください

更新日:平成23年5月16日

節電にご協力ください    品川区長 濱野  健

区長メッセージ
3月11日に発生した東日本大震災から2カ月がたちました。被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。
 
私は4月27日、区民の皆さまからお預かりした義援金をお届けするために岩手県宮古市を訪問しました。

沿岸部にある市役所は2階部分まで水につかり、現在でも使用することができません。役所の業務は3階から上のフロアで行っていました。職員の方でも被災して自宅が流され、市役所に泊り込みのかたちで執務をされている方もいらっしゃいました。
海沿いにある漁協の建物や魚を保管する冷蔵・冷凍施設も壊滅し、漁業が成り立たない状況になっていました。

自然の猛威を感じるとともに、そうした厳しい状況のなかでもたくましく前向きに取り組んでいる人々の力強さも実感いたしました。

宮古市をはじめとした被災地では復興に向けて様々な取り組みが始まっていますが、品川区と災害時における相互援助協定を結んでいる福島県富岡町のように、原発のある福島県の地域では未だ故郷に帰れる見通しが見えないまま避難所で暮らしている方々も多くいらっしゃいます。
そうした方々のご苦労を思いつつ、品川区にいる私たちが現在できることは何だろうと考えてみました。

そうしたことのひとつに、震災後に私たち一人ひとりが実行し始めていることですが、夏に向けて「節電に努めること」があると思います。
区役所では、例年6月にスタートするサマールックキャンペーンを前倒しして、今年は5月15日から「節電ビズキャンペーン」として始めることにいたしました。「節電ビズキャンペーン」では、電力使用量を前年度比較でマイナス25%をめざした対策を行います。

具体的には、冷房の設定温度を28度とし、上着を脱ぎ、ネクタイをはずした軽装で仕事をするという今までの運動にプラスして、蛍光灯の一部消灯やエレべーターの一部停止など小さな努力の積み重ねをしていきます。
夏期、特に7月・8月は、区の施設における節電への取り組みを強化していく予定です。屋外の運動施設等の夜間使用停止や使用時間短縮など、区民の皆さま方にご迷惑やご不便をおかけすることになりますが、どうか節電に対するご理解とご協力をお願いいたします。

節電は自らの生活を守るだけでなく、被災地の復旧を後押しすることにもつながる、皆さま一人ひとりができる支援策でもあります。
被災地の復旧・復興には長期間の支援が必要になります。私たちが現在できることに取り組んでいくことが大切なことであると思います。

暑い夏を乗り切るために、一緒にがんばっていきましょう。