区長メッセージ 第52号 平成23年6月9日 いま、私たちにできること

更新日:平成23年6月9日

いま、私たちにできること    品川区長 濱野  健

区長メッセージ
東京(23区)は、日本で一番電力を消費している都市です。
それなのに、停電の影響の大きさから、大規模停電を回避するために行われる「計画停電」の対象外という特別の配慮をされた地域です。
この夏の厳しい電力事情に適切に対応し、周辺地域で計画停電が実施される事態に陥らぬよう、区として積極的な節電の取り組みを開始しています。

すでにお知らせしたことですが、区役所では5月15日から「節電ビズキャンペーン」をスタートさせ、上着を脱ぎ、ネクタイをはずした軽装で仕事をする、さらに蛍光灯の一部消灯やエレべーターの一部停止など行っています。また、夏場の冷房の設定温度を28度とします。

7月・8月は、区役所内の執務スペースばかりでなく、区の施設における節電への取り組みを強化します。屋外の運動施設等の夜間使用停止や使用時間短縮、区民集会所や文化センターの臨時休館など、区民の皆さま方にご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

こうした取り組みを通して、区では公共施設の電力使用量を前年度比較でマイナス25%をめざしているところです。
 
区民の皆さんのご家庭などにおいてもエアコン、冷蔵庫、テレビ、照明などの電化製品を上手に使うことで電力量15%削減をめざしていらっしゃることと思います。
それぞれの小さな積み重ねで夏の電力消費量の節減をしていきましょう。

区内では区民まつりをはじめとして、例年、多くのイベントが開催されています。
この夏は、節電への要請もあり、開催か自粛か・・・主催者の方々は判断に悩まれているのではないでしょうか。

区も3月、4月は、大震災で被災された方々への配慮から、イベントの開催を自粛していました。5月以降は、地域経済への影響なども考えて、節電に努めながら例年通り実施してきたところです。

私が、宮古市を訪れた時、市長からこんなメッセージをいただきました。
『品川区の皆さんからの沢山のご支援に、元気と勇気をいただきました。心から感謝しています。
東京も電力事情の悪化など、様々な影響が出ていると聞いています。
中でも、この夏のイベントの自粛について様々取りざたされているようですが、私たちは、決してイベントの自粛を望んではいません。
できれば、イベントを始めとする多くの方々が集まる機会に、東北の物品や産物を買っていただくなど、これからはそういう形で支援していただけると復興への力になりありがたいです』

地域で行われるイベントや催しは、それぞれの経緯や事情もあると思います。
どうかこうした被災地の声にも耳を傾け、私たちにできることは何かを考え行動していただければと思います。

みなで、知恵と力を出し合い、この夏を一緒に乗り切っていきましょう。