区長メッセージ 第59号 平成24年9月13日 2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて

更新日:平成24年9月13日

2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて    品川区長 濱野 健

区長メッセージ
ロンドンオリンピック、パラリンピックは私たちに大きな感動を与えてくれました。
自分自身の夢を持ち、その実現に最後まであきらめないで努力することの大切さを伝えてくれました。
日本人全体、とりわけ青少年に対して大きな影響があったと思います。

さて、今東京では2020年のオリンピック・パラリンピック招致運動が行われています。
前回は都民の関心が低かったために成功しませんでした。今回もまだ消極的な意見もあるようです。

このことについて、今の大人が、現在の経済情勢や気分だけで判断すべきではないというのが、私の考えです。
オリンピック・パラリンピックなど行う余裕はないとか、他にやるべきことがあるとか。
経済や財政問題だけで云々するのではなく、もっと前を向いて考えるべきだと思います。

私は、オリンピック・パラリンピック招致には二つの大きな意義があると思っています。

まずは子どもたちへの影響です。
2020年というと、今の小学校6年生が成人式を迎える年です。
その若者たちが、東京のオリンピック・パラリンピックで活躍したり、世界中の人々が集まる最大のイベントに立ち会えるということは、たいへん有意義なことです。
今の日本、とりわけ若者は何かと内向きになっています。もう一度世界に目を向け、世界と渡り合う気概が必要です。
オリンピック・パラリンピックを、子どもたちへの夢のバトンタッチと捉えて、積極的に招致していくべきだと思います。

もうひとつのオリンピック・パラリンピック開催の意義は、オリンピック・パラリンピックを行うために、政府と東京都が全力を挙げて、開催地東京を安全な都市にするということです。
もちろん品川区をはじめ行政は防災対策に全力で取り組んでいます。
世界各国の選手やお客様に安心して来ていただくためには、東京を、地震などの災害に対して強いまち、安全都市にする必要があります。
1964年の東京オリンピック開催に向けて、新幹線や高速道路といった交通網を飛躍的に整備したように、2020年に向けスピードを上げて東京の防災力を完成させるのです。

子どもたちに夢を、2020東京オリンピック・パラリンピック。

安全なまち東京で、2020オリンピック・パラリンピック。