区長メッセージ 第43号 平成22年2月4日 平成22年度品川区当初予算案のプレス発表を行いました

更新日:平成26年7月10日

平成22年度品川区当初予算案の

         プレス発表を行いました

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平成22年 2月 4日
    品川区長

濱 野  健

 

2月4日、平成22年度品川区当初予算案のプレス発表を行いました。
NHK、各日刊紙、専門紙など20人の記者の方にお越しいただきました。
昨年4月に新しい長期基本計画をスタートさせ、その実現のために大規模な組織改正を行って初めての予算編成になります。

新年度に向けて、一般会計1391億円余、前年度比0.1%増の予算を組みました。引続く景気の低迷に伴い、特別区交付金(都区財政調整交付金)と区民税の2年連続の大幅減少が見込まれますが、こうした時期にこそ、区には地域経済や区民生活を支えることが求められております。

予算編成にあたっては「選択と集中」を旨とし、既定事業分の人件費減や事務事業の見直しなどによる義務的経費の抑制を行い、費用効果は、およそ5億円となりました。

このようにして得た貴重な財源と、これまで培った財政力(基金)を今こそ活かし、「緊急の課題へはスピードをもって」、また「新長期基本計画は着実に実現する」という2つの大きなテーマを掲げ、予算を編成をしたものです。



当日は、パワーポイントを使って、主な予算案の内容をプレゼンテーションしました。

具体的な内容をご紹介します。


■「選択と集中」 緊急を要するものにはスピードをもって


緊急経済対策  不況に負けない経済対策とまちの元気を支援

品川区は、住工商がバランスよく混在したまちである。区内産業の活気はまちの活力の源である。長引く不況の下、商店街やものづくりの中小企業等を支援し、まちの活気につなげる。

・プレミアム付共通商品券の発行(6億円)(80,680千円)
・中小企業活性化・住宅リフォーム助成事業(31,000千円)
・中小企業事業資金融資あっ旋(1,529,900千円)
・中小製造業の販路開拓と次世代ビジネスの創出を支援(19,000千円)
・武蔵小山創業支援センターオープン(374,140千円) 

緊急待機児対策  区内すべての子ども施設で、総合的な取り組みを

品川区における待機児増加の理由は、(1)団塊の世代ジュニアが出産期を迎えている (2)転入者の増加 (3)経済状況 などが考えられる。
緊急待機児対策としてスピーディに対応するとともに、将来的に財政を逼迫することのないような現実的な施策を検討し、保育園・幼稚園・学校・児童センター・認証保育所など既存の施設や制度をフルに活用し、総合的な対策を行うことで、500人を越える定員拡大を実施する。

また、認証保育所保育料の助成拡大は、利用者の経済的負担の軽減だけでなく、事業者が区内に保育所を開設するインセンティブとなることも見込まれる。

・保育園待機児童解消(354,982千円)
・小学校施設を活用した待機児童対策(102,305千円)
・短時間就労対応型保育室の整備(35,811千円)
・認証保育所保護者保育料助成制度の拡充(296,705千円)
・幼稚園預かり保育事業の拡充(6,175千円)
・幼保一体施設の開設(696,627千円)
・私立幼稚園保護者補助金 対象者の拡大(25,032千円)

新しいタイプの高齢者住宅整備と安心入居のしくみづくり

23区初の見守り機能つき高齢者住宅は、入居後介護が必要となっても要介護3までは住み続けることができ、在宅で必要なケアが受けられる。
また、成年後見制度と連携した住み替えのしくみを運営し、高齢者の不安を総合的に受けとめる。それにより八潮地区においては団地の世代交代の促進、荏原地区においては木造住宅密集地の防災対策の促進に寄与する。
こうした新しいタイプの高齢者住宅と成年後見制度を組み合わせた住み替えのしくみは、全国的にも例がない。

さらに、自宅で老後を過ごす最後の安心の砦として、特別養護老人ホーム等の施設を整備する。

・見守り機能付住宅と住み替えの仕組み(600,450千円)
・特養ホーム・グループホームの整備(2,031,750千円)



■「将来を見据える」 新長期基本計画を着実に


協働のまちづくりのために 

・八潮南小学校校舎を改修 区民活動交流施設オープン(375,238千円)
・区民活動支援サイトの開設(7,665千円)
・区内企業との連携促進(361千円)
・地域力支援事業(町会・自治会)(10,665千円)


だれもが輝くにぎわい都市 文化スポーツ振興でにぎわいのまちをつくる

・品川区民芸術祭の開催(22,210千円)
・五反田地区教育総合施設オープン(483,924千円)
  <プラネタリウムのある文化センターなど文化・学び・教育・情報の拠点>
・平塚小学校跡地を活用 文化芸術・スポーツ活動施設の整備(885,051千円)

未来を創る 子育て・教育都市

<小中一貫教育の推進>

・小中一貫教育(80,796千円)
  <全国学力・学習状況調査の全校実施、区固有職員、小中一貫教育要領の改定等>
・すまいるスクール 区民との協働の推進(209千円)
・施設一体型小中一貫校の建設(9,950,076千円)

<保幼小連携の推進>

・ジョイント期カリキュラム策定(2,189千円)
・就学前教育の推進 幼稚園・保育園のとりくみ(31,512千円)

<子育ち・親育ちを支援>

・親と子が共に育つ「一日保育士体験」(2,445千円)

.みんなで築く 健康・福祉都市

<健康づくり・仲間づくり>

・ほっとサロン・コミュニティレストランの整備(148,716千円)
・屋外型うんどう教室の拡充(4,604千円)

<地域福祉を支える>

・地域福祉人材確保を支援(81,100千円)

<障害者施策の充実>

・心身障害者のんびりゆったり入浴(5,040千円)
・知的障害者の外出をサポート(20,067千円)
・発達障害・思春期サポート事業(7,756千円)

次代につなぐ 環境都市

・区役所庁舎 環境対策の取り組み(5,968千円)
 <電動自転車用太陽光発電充電施設設置(区民へも開放)、電気自動車、駐車場の遮熱性舗装>

暮らしを守る安全安心都市

・避難所に接続する下水道管の耐震化(100,209千円)

 都と区が連携して実施(23区初)


以上の取り組みなどについてお話させていただきました。
編成した予算案は、2月24日から開かれる第1回区議会定例会に提出し、予算特別委員会でご審議いただき、4月から新年度事業を展開していきます。


プレス発表の様子は、3月の毎週水曜日に、南東京ケーブルテレビの区民チャンネル「しながわホットほっと」で「こんにちは!区長です」として、放映される予定です。
なお、広報しながわ3月11日号で、平成22年度施政方針演説と新年度予算案をお届けします。
ぜひご覧いただき、ご意見ご感想をお寄せください。