区長メッセージ 第33号 平成20年10月1日 さらなる友好の絆を

更新日:平成26年7月10日

ジョン・バンクスオークランド市長と握手

さらなる友好の絆を

  平成20年 10月 1日
品川区長

濱 野  健

 
ジョン・バンクスオークランド市長と


9月14日から19日まで、友好都市を締結しているニュージーランド・オークランド市に行ってきました。
オークランド市とは、平成5年5月17日友好都市を締結してから15年。非核平和都市宣言、南半球のほぼ同じ緯度、周囲を海に囲まれているという共通点があります。

初めて行った南半球は、とてもすがすがしい季節でした。
私たち訪問団がニュージーランドに着く前は雨模様だったそうです。それが訪問団の滞在中は、とても良い天気。オークランドの皆さんには「品川の訪問団が晴れを連れてきた」と度々言っていただきました。
お陰さまで南十字星を見ることもできました。

オークランド市の港を臨むオークランド市は、ニュージーランド最大の都市であり、「シティ・オブ・セイルズ(帆船の街)」と呼ばれる美しい風景が広がる空と海の玄関口。そして、経済の中心です。

ニュージーランドでは、市が土地を国から譲り受けて水辺空間の有効利用をしているということを聞き、東京都が水辺の土地を管理している品川区とは事情が少し違い、うらやましく感じました。

また、高齢者施設やリサイクルセンターも視察しました。
リサイクルセンターでは、様々な対象物を一緒にまとめて回収するシステムを採用しており、おおらかなお国柄を感じました。

学校では、中学生と高校生が一緒に学んでいました。野球の原型といわれる伝統のスポーツ「ラウンダーズ」に参加させてもらい、子ども達の元気な笑顔は万国共通と嬉しく思いました。

リンフィールドカレッジの生徒と記念撮影 ラウンダーズ
リンフィールドカレッジの生徒と記念撮影 ラウンダーズは野球の原型

まちでは、伝統を重んじた建物と近代的なビル群、広い空、豊かな緑が共存していました。伝統や文化を重んじ、その上に近代的な産業が発展し、いきいきと人々が行き交う。まさに品川区と同じです。
品川区は、オークランドの30分の1の広さしかありませんが、そこで生活するいきいきとした区民の皆さんを思い浮かべると、国際都市東京の表玄関として、品川のまちの内在する力に、自信を深めて帰ってまいりました。

帰りには、市長さんが空港まで見送りに来てくださいました。5年前品川区に訪問された際のお礼だとおっしゃいました。5年に一度の相互訪問ですが、友好の絆がしっかりと育っていることを実感いたしました。
9月24日~10月7日まで、オークランドの子ども達16人を品川区がホームステイで預かっています。滞在期間を楽しんで、品川の良さを知っていただき、さらに友好を深めてほしいと思います。