区長メッセージ 第25号 平成20年1月7日 区民のひとりひとりに行き届くサービスを

更新日:平成26年7月10日

 区民ひとりひとりに
 行き届くサービスを

平成20年1月7日
   品川区長 濱 野  健


1月6日から、日曜日に区役所を開け、住民票や戸籍の届出、証明書の発行などができるようになりました。私も8時30分前には、窓口に立たせていただきましたが、既に3人の方が順番待ちをされていました。その後お客さまは途絶えることなく、初日の6日だけで238人の方々が来庁されました。

毎週日曜日に開庁する自治体は、品川区が初めてです。職員の協力を得て、このサービスを始めることについては、私の強い思いがあります。

昨年三位一体改革で、住民税が上がりました。
これは、実は、国と区の関係で言えば所得税と住民税の振り替えで、理屈の上では税の総額は変わっていないのです。

むしろ、所得税を財源とする国から来る国庫補助金が減った額と住民税の増えた額を比べると、品川区としては減収となっていますが、区民の皆さんにとっては、品川区役所に納める税金が増えたというのが実感でしょう。私は、その実感に何がしかお答えする必要があると思いました。
そこで、上がった税金の分だけは、サービスを向上してお返ししなければならないと思った訳です。

どういうサービス向上でお返しするかというと、等しく区民の皆さんが区役所に来るというのは、住民票や戸籍のことです。
この仕事は利用される対象が限定されるサービスではなく、全区民に関わることですから、この部署でサービス向上してお返しするのが、区民の皆さんにあまねく行き届くサービスではないかと思って、日曜開庁を決めました。

これを始めると言った時に、職員に不安が広がりました。
一体できるんだろうか?マンパワーは?予算は?と心配があったようです。
今年度は、地域センターや他の部署から職員の応援を求め、職員数を増やすことなく、やってみます。実際どういう負荷がかかるのかというのをよくよく検討した上で、4月からの実施方法について考えて行きたいと思います。

今の時代、国でも都でもない、「区」という基礎自治体に対する住民の皆さんの期待と要望はますます強くなってきています。これからも一番身近な政府として、区民のひとりひとりに行き届くサービスを展開していきたいと思っています。