区長メッセージ 第6号 平成19年2月7日 平成19年度品川区当初予算案プレス発表

更新日:平成26年7月10日

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平成19年度品川区当初予算案の
プレス発表を行いました

  平成19年 2月 7日
品川区長

濱 野  健

  (はまの たけし)

 

 2月7日、平成19年度の予算案についてプレス発表を行いました。 NHK、品川ケーブルテレビ、各日刊紙や専門紙などおよそ30人の記者にお越しいただいての発表となりました。予算案のポイントについてお知らせします。

一般会計予算1,345億1,500万円(対前年0.3%増)

 今回の予算編成は、私が初めて編成する予算案であり、「私の公約の実現」と「区民の声の実現」という二つの側面があります。これまで培ってきた財政力と健全財政を基礎に、区民の期待に応え、地域の実情に即した施策を積極的に予算化しました。この結果、一般会計は一般会計1,345億1,500万円(対前年0.3%増)の積極予算を組むことができました。

 未来を担う子ども達や子育て世代を力強く支援し、安心と安全を互いに見守るまち品川をつくるための施策を柱に、第6次総合実施計画の計画事業約230本を中心に着実に予算化しました。

「明日の品川にむけて区民と連携・協力のまちづくり」を実現するための5つの重点テーマ

1.子育て支援の充実と教育改革の推進

 安心の子育て支援を進めるために、「親育ち」とも言うべき、「親が親になる手助けをする」事業を広げていきたいと思っています。そのために、母子健康手帳の届出の時に近隣の保育園や幼稚園を紹介し、登録していただくことで、妊娠期から子どもの様子を知り、保護者どうしの交流もしながら、子育てというものを知っていただく事業を始めます。また、保健所や児童センターの職員がすべての新生児の家庭訪問をし、虐待を防止し、子どもたちのすこやかな成長を支援します。

 品川区独自の小中一貫教育を推進するために、教員の独自採用をします。これは、私の公約のひとつです。

<主な事業>

経済的支援の拡充(子どもすこやか医療費助成、すこやか児童手当、私立幼稚園入園料補助)、「親育ち」の支援、区立保育園を認定こども園に転換、中小企業のワークライフバランス(仕事と生活の両立)をサポート、教員の独自採用、施設一体型小中一貫校6校構想の実現、軽度発達障害児支援と特別支援教育ほか

2.高齢社会に対応した保健と福祉の充実

 老いも若きも、障害のある方もない方も、地域でいきいきと自立した生活ができるよう、環境整備を進めます。

 そのために、小中一貫校へ移転する原小学校の校舎や都南病院の跡地に、高齢者や子ども達の複合施設を整備してまいります。

<主な事業>

原小学校跡施設の利用(ケアホーム、シルバーセンター、幼保一元施設等)、都南病院跡地の施設整備(ケアホーム、認知症高齢者グループホーム、保育園等)、商店街で介護予防事業、障害者のケアマネジメントほか

3.安心安全を互いに見守る地域社会づくり

 私は、地域の中で人々がお互いを思いやり、見守る社会を作りたいと考えています。区民の皆さんとともに安心安全のまちづくりを進めてまいります。

<主な事業>

「私がつくる防犯マニュアル」、「我が家の防災ハンドブック」、荏原町安心安全ステーション開設、学校避難所機能の充実、学校改築と耐震補強、耐震改修促進計画の策定、避難道路の機能強化検討ほか

4.環境にやさしく活力あるまちづくり

 東京都の排気ガス規制により大気はきれいになってきています。しかしながら、その陰には、仕事に必要な車両の買い替えなどを余儀なくされた方がいらっしゃいます。そのため、金利の負担なく低公害車が購入できるよう支援を行ってまいります。

  住・工・商がバランスよく存在する品川区にとって、商業・工業の活性化は、活力あるまちづくりには大変重要です。そのための、実効ある支援等を進めていきます。

<主な事業>

「地球にやさしいお店」発見、「蝶の道」プロジェクト、リサイクル品目の拡大、粗大ごみの直接持込み、川の再生、国際取引・技術技能の高度化支援、品川ブランドの伝統工芸品開発プロジェクト、商店街支援、観光アクションプランの推進、観光協会10周年記念事業、五反田文化センターの再整備ほか

5.行政改革の推進

 区民保養所の借上げ方式への移行や電子計算システムのアウトソーシング化などで約2億9千万円(平成18年度比)を節減しました。

 また、民間委託を一層推進するためのモデル事業の20年度実施にむけて準備を進めます。

 職員定数については、学校給食調理の見直し、事務処理システムの電算化などにより、平成19年度に51人削減します。これまでの内部努力による延べ削減数は1,656人になりました。

明日の品川へ向けて

 品川区の将来像を示した品川区基本構想が、昭和63年の制定以来20年近く経過し、区政を取り巻く状況や区民意識が大きく変化しています。19年度中を目途に新しい基本構想を策定するとともに、構想を具体化するための施策を盛り込んだ第四次長期基本計画の策定を進めてまいります。


 今後、初めて編成した予算案は、2月21日から開かれる第1回区議会定例会に提出し、予算特別委員会でご審議いただき、4月から新年度事業を展開してまいります。