中学校・義務教育学校(後期課程)における合同部活動

更新日:平成31年2月14日

ねらい

 部活動は、技能の向上のみならず、心身の健康、豊かな社会性や人間性の育成など人格形成の上からも大きな教育的意義があります。そのために、部活動は長く学校教育の中に位置付けられ、生徒と教員の間で大切に育まれ、多大な成果を挙げてきました。

 しかし、中学校・義務教育学校(後期課程)では、生徒数の減少傾向によりそれぞれの学校の規模が縮小しつつあり、生徒が希望する部活動ができない状況も生じています。また、教員の異動により廃部せざるを得なかったり、顧問を引き受けても専門的指導ができなかったりする問題も生じています。
  小学校では、中学校・義務教育学校(後期課程)のように、学校教育に準じた活動としての部活動はほとんど行われていませんでしたが、一貫教育の実施に伴い、連携する中学校・義務教育学校(後期課程)の部活動に児童が参加することで、双方の学校間の結び付きが強まり、児童自身も小学校卒業後の進路選択について早い段階から情報収集する意識がもてるようになります。

 そのため、品川区では以下の2つの方法で、他校や小・中・義務教育学校間での連携を図り、複数校合同の部活動を可能にして、児童・生徒や保護者の要望に応える部活動を実現しています。 

内容・手法

 中学校・義務教育学校(後期課程)における拠点校方式の合同部活動

 特定の種目(文化部も含む)の部活動を拠点校として展開(募集)し、近隣の中学校・義務教育学校(後期課程)の生徒が拠点校で実施している特定の部活動に参加できる取組み(希望部活動の保障)   

 

小中連携部活動

 連携校の小学校児童がそれぞれの部活動の拠点校となっている中学校・義務教育学校(後期課程)の部活動に参加できる取組み

成果と課題

成果

 ○児童・生徒が希望する種類の部活動に参加できる。

 ○教員のみならず、外部指導員からの専門的指導が期待できる。

 ○小学生が部活動を通して学校を知ることができ、中学校・義務教育学校(後期課程)への期待度が高まる。

課題

 ○各学校における柔軟な受け入れ体制の構築

 ○学校間の移動により生じる拠点校生徒と他校児童・生徒の練習時間の差の解消

 ○大会参加のための条件整備を中学校体育連盟等に働きかけること。

  

   

 

お問い合わせ

教育総合支援センター
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