小中一貫教育の全区展開

更新日:平成29年12月27日

小中一貫教育の連携のタイプ

 品川区では、平成18年度から全ての区立小・中学校で、小中一貫教育を実施しています。小・中学校間の連携の在り方については、施設を新しく建築したり、既存の隣接した小学校と中学校の校舎施設を改築したりして整備する『施設一体型』と、既存の小・中学校の施設を活用してそれぞれの組織・運営を維持しつつ、具体的な連携を行う『施設分離型』の大きく2つのタイプに分けることができます。

全区展開1

施設一体型

平成18年4月に、第二日野小学校と日野中学校を母体とした小中一貫校日野学園の開校を皮切りに、平成25年4月現在、6校の小中一貫校が開校しています。

・小中一貫校伊藤学園
 (原小・伊藤中)
 平成19年4月開校

・小中一貫校八潮学園
 (八潮学園小・八潮学園中)
 平成20年4月開校

・小中一貫校荏原平塚学園
 (平塚小・荏原平塚中)
 平成22年4月開校

・小中一貫校品川学園
 (品川小・城南中)
 平成23年4月開校

・小中一貫校豊葉の杜学園
 (杜松小・大間窪小・豊葉の杜中)
 平成25年4月開校

全区展開2

 小中一貫校における組織・運営については、校長1名、副校長3名(豊葉の杜学園は校長2名、副校長2名)を中心に、小・中学校教員が一体となって1~9年生の指導にあたっています。

 特に、組織としての意思決定過程の不明瞭さ、学年・教科セクト主義、効率の悪い会議運営など、これまでの公立学校の組織・運営の課題を克服するための新たな試みをしており、校務分掌や職員室の座席配置にも工夫を加えています。

 このように、施設一体型小中一貫校では、小中の組織を1つとして小中学校がこれまで築いてきた良いところを生かし、学校としての力を高められるよう様々な取組みをしています。

施設分離型

 『施設分離型』では、既存の小学校と中学校それぞれの学校施設(校舎)や組織・運営を維持しながら、近隣の小・中学校が連携して小中一貫教育を行います。多くの学校がこのタイプになります。

 連携の形態は、各学校の実態や特色に合わせ「1つの中学校と1つの小学校」、「1つの中学校と複数の小学校」があります。立地条件も様々であるため、子どもたちや教員の交流方法や回数は一律ではありませんが、定期的な授業交流、教員組織の連携、合同行事などで連携を深めながら子どもたちを指導するなどして、小中一貫教育のねらいを実現するための様々な取組みを行っています。また、小・中学校の連携がよりスムーズに進むよう、区の非常勤講師(教員)を配置しています。

 こうした連携校における小中一貫教育は、施設が離れていることや組織・運営が一本化されていないことなど様々な課題がありますが、施設一体型一貫校の成果を踏まえ、各連携グループの特色を生かして、さらなる充実を図っていきます。

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