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習熟度別学習
更新日:平成29年12月27日
「習熟度別学習」のねらい
小中一貫教育では、児童・生徒の個性や能力を伸ばすための学習方法の1つとして、一人一人の習熟度や能力に応じた指導を行い、基礎的・基本的な内容の確実な定着を図ります。
この目的を達成するためには、まずは一斉授業の中で確実な理解が図られるよう努力する必要があります。さらに校長は、「学力定着度調査」や日々のテストなどを活用しながら、児童・生徒の学習状況および教育課程上の授業時数と指導内容の管理を行い、必要に応じて習熟度別学習を組織的に実施することになります。また、習熟度別学習の成果と課題を児童・生徒・保護者に示し、指導法の工夫・改善を進めます。なお、教育委員会は各校に習熟度別学習のために非常勤講師や指導助手を派遣しています。
内容(実践例)
学年 | 教科 | 内容 | |
A小 | 5年 6年 |
算数 |
◎小単元末に行う理解度診断学習 小単元の終末に診断テストを実施し、その結果を基に習熟度別グループ編成による指導を2~3時間程度行う。学習内容の習得に個人差が大きくなる単元に効果的である。 |
B中 | 7年 8年 9年 |
数学 英語 |
◎学習の節目に行う習得・発展学習 大単元の終末にまとめの時間として4~5時間程度設定し、習熟度別グループ編成で指導する。単元を通して基礎・基本の内容で十分身に付いていない知識・技能の習得をめざす。また、発展的な内容も指導できるようにし、個の伸長を図る。連続して習得する必要のある技能を重視した内容の学習に効果的である。 |
C小 | 3年 4年 5年 6年 |
算数 |
◎学期末に行う復習場面での補充学習 学期中に学習した内容を復習し、基礎・基本の定着させるための補充学習を数日間集中して行う。この際、習熟度別のグループを編成して、個に応じた指導を展開する。特に、算数の計算内容の習得に効果が挙がっている。 |
習熟度別学習の実施に関わる留意点
・習熟度別学習についての要項や要領を学校ごとに作成し、学校としての取組みを保護者・地域に示すこと。
また、成果の確認等を確実にし、結果を具体的な数値を用いて公表すること。
・小中一貫教育に基づき、教科指導の連携や習熟度別学習の在り方などについて常に改善を図ること。
成果と課題
成果
・各学校の習熟度別学習が児童・生徒の習熟度や学習に対する期待に応えるシステムとして工夫され、定着してきた。
・区の学力定着度調査を例年で見ると、国語と算数/数学の基礎的・基本的な知識・技能の習得が高い水準で推移している。
・校長・副校長をはじめ複数の教師や講師、指導助手が教室に入る少人数指導が実現したことで、個々の児童・生徒の学習のつまずきへの適切な対応が可能となった。
課題
・各学校の特色として、指導内容・方法の更なる開発をすること。
・基礎学力の定着と、学習意欲の向上を定量的に把握するための調査を継続すること。
・教員と講師、指導助手とが指導における共通理解を行い、系統的・組織的な全校指導体制を確立すること。
お問い合わせ
指導課
電話:03-5742-6831
FAX:03-5742-6892