木密地域の大井庚塚町会が「小学生路地マラソン大会」開催

更新日:平成27年3月8日

~防災・防犯の意識向上を目指して~

「庚塚(かのえづか)小学生路地マラソン大会」が3月8日(日)、鹿島庚塚児童遊園(大井7-29-11)と大井七丁目内の路地を使って開催され、大井第一小学校(大井6-1-32)と小中一貫校伊藤学園(大井5-1-37)の児童 約60人が出場したほか、約20人の保護者も誘導員のボランティアとして参加した。

このマラソン大会は、「平成26年度東京都地域の底力再生事業助成」対象事業として行われ、今回が初めての開催。町会が、独自でマラソン大会を行うのは珍しい。
大井庚塚町会のある大井七丁目は、以前、大井・原の水神池(西大井3-1-5)と滝王子稲荷の池(大井5-12-8)から流れる2本の用水が合流していた畑地で、大井ニンジンや品川ネギなどの江戸野菜も栽培されていたという。現在は、住宅地として整備されているが、あぜ道だった道幅2~3メートル程の狭く蛇行した路地や高低差のある土地は、当時の面影を残している。

同町会の榎本敏 会長(72)は、「災害時の避難経路や日頃の通学路として、道幅が狭く死角の多い路地は危険が多い。子どもたちがマラソンを楽しみながら、また、ボランティアや応援に来てくれる保護者も一緒になって、地域の路地の状況を理解して、防災・防犯の意識を高めてもらいたい」と語った。今後は、夏まつりのように、地域の子どもたちが楽しく参加できる町会行事になるように、毎年開催していきたいと言う。

大井第一小学校3年の仲良し3人組は、「景色が狭いなと感じた」「坂も多くて疲れたけど楽しかったよ」と感想を話しながら、お互いの完走をたたえていた。応援に訪れた大井七丁目在住の鈴木久美子さん(40)は、「災害時に車が通れるのか不安な道もある。視界が悪く、車や自転車との出会い頭の事故も心配だと改めて感じた」と、普段歩いている路地を見つめ直していた。

大井七丁目は、平成27年度から「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区に指定されるとともに、区の細街路拡幅整備事業の助成対象地区にも指定され、今後、防災に対する本格的な整備が進められる。

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