空き店舗活用 旅と街道専門のブックカフェが品川宿にオープン

更新日:平成27年8月6日

~地元商店街と品川に縁のある企業・自治体などが結集~

空き店舗を活用したブックカフェ「KAIDO books & coffee」が8月6日(木)、かつての品川宿である北品川にオープンした。このブックカフェは、地元の北品川商店街協同組合の協力のもと、株式会社しながわ街づくり計画が企画したもの。旅と街道を専門にしたブックカフェは、全国でも珍しい。

約2年前に閉店したという空き店舗の1・2階を改装。同地域で古書店「街道文庫」を営む田中さんが所蔵している書籍 約4万冊の中から、常時1~2万冊を展示販売する。本の貸し出しも行うほか、コーヒーを飲みながら読書することも可能。「品川縣ビール」などのアルコールも提供する。

このブックカフェは、品川に縁のある企業や自治体などの力が結集している。

本棚の木材は、品川区と「ふるさと交流協定」を結んでいる山梨県早川町が参画する「やまなし水源地ブランド推進協議会」などから提供された間伐材(約4立方メートル分)を利用。樹齢1,000年以上とも言われる神代ヒノキからつくられたテーブルは、リニア中央新幹線で品川と結ばれる長野県飯田市から提供された。

1階奥のキッチン・カウンタースペースに使われた白レンガ約1,000枚は、品川リフラクトリーズ株式会社(本社:千代田区)から提供されたもの。同社は、明治20年(1887)から品川区目黒川沿いで国産の耐火レンガを製造した品川白煉瓦株式会社をルーツとしている。また、白レンガの搬入時には、品川区と「災害時協力協定」を締結しているトヨタL&F東京株式会社(本社:東品川3-7-6)が、自社のフォークリフトやハンドパレットなどを用意して作業を協力した。

北品川商店街協同組合の保川(やすかわ)理事長(62歳)は、「多くの人が集まって交流できるような場所になってほしい」と話した。しながわ街づくり計画の佐藤亮太代表(31歳)は、「(かつての品川宿のように)“旅といえば品川“と言われるようになるといい。全国各地の魅力をこれからも発信していきたい」と思いを語った。

・店舗名 KAIDO books & coffee
・所在地 品川区北品川二丁目3-7 丸屋ビル
・営業時間 午前10時~午後10時(毎週月曜定休)

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