江戸野菜 品川カブ品評会

更新日:平成27年12月23日

~品川カブ復活7年 30団体・個人が出品~

江戸野菜のひとつ「品川カブ」の品評会が12月23日(水・祝)、品川神社(北品川3-7-15)の境内で行われた。

品川カブは、江戸時代に品川宿周辺で栽培されていた、長さ20センチほどの細長いカブで見た目はダイコンに近い。明治以降生産が減り、ついには文献上のものとなってしまったが、7年前に北品川の八百屋 大塚好雄さんが復活させた。区内の小学校や児童センター、大塚さんの活動に賛同する団体・個人などが栽培し、今では品川カブを使ったスイーツや品川カブビールなども販売されている。

この品評会は、品川伝統野菜の復活と伝承を目的に「東海道なすびの花」(大塚好雄代表)が主催。今年で4回目を迎えたこの品評会は、年々参加団体が増え、区内の小学校や保育園、児童センターのみならず港区や北区、文京区からも小・中学校などが出品。境内には30の団体・個人が栽培した品川カブが並べられ、収穫した品川カブの形や大きさ、葉の色や全体のバランスなどを競い合った。

審査会では「僕が毎日水やりをしました」「マンションの影になってしまっている校舎なので生育は今一つですが、子どもたちが一生懸栽培しました」等、手塩にかけて育てた品川カブをアピール。品評会初参加の区立大井第一小学校(木村已典 校長)が見事優勝を果たした。

会場には濱野区長もお祝いに駆けつけ「皆さんは、品川カブを育てることを通してたくさんのことを学んだと思います。みなさんが食べる、野菜や肉、魚などの元の姿カタチを知ることはとても大切なことです」と子どもたちに語りかけ「多くの出品があり、品川カブ復活の努力が着実に実っている証だと思います」と挨拶した。

問合せ先 「東海道品川宿なすびの花」大塚 好雄 代表 電話090-8745-8810
 また、例年の品川カブ入りの品川汁や千住ねぎ焼きのふるまいに長蛇の列ができたほか、和洋楽器のアンサンブル「MARIOアンサンブル」の演奏もあり、品評会は大いににぎわった。

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