高次脳機能障害講演会を実施

更新日:平成29年5月21日

高次脳機能障害講演会が、平成29年5月21日(日)、品川区立中小企業センター(西品川1-28-3)で開催された。主催は「品川区高次脳機能障害者と家族の会」、後援は品川区と品川区社会福祉協議会。

 高次脳機能障害とは、脳疾患・頭部外傷・感染症等により、脳を損傷して生じる障害のことで、記憶障害や注意障害、社会的行動障害などの認知障害等、多岐に渡る症状がある。しかし、その障害は外見上では分かりづらく、周囲の人から理解されないことが多い“隠れた障害”と言われている。

 今回の講演会は、当事者や家族、関心のある方に高次脳機能障害を理解してもらうことを目的としたもの。開催に際し、濱野 健区長は「仲間同士で情報交換をしたり励ましあったり、支えあうことが大事だと思います。本日の会が皆さまにとって実りの多いものになることを祈っております」とあいさつした。

 会は二部構成で実施され、第一部ではNTT東日本関東病院の稲川 利光(いながわ としみつ)医師を講師に招き、「関わりをもたらすもの -リハビリの実践により-」と題した講演が行われた。高次脳障害の定義や具体的な障害内容の説明を行い、その後、稲川さんが実際に関わった患者を紹介し、障害を受け入れて前向きに生きていくことの大切さを伝えた。

 第二部は、「品川区高次脳機能障害と家族の会」顧問で昭和大学の川手 信行(かわて のぶゆき)准教授と、同会のグループワーク指導責任者でケアセンター南大井の伊藤 滋唯(いとう しげただ)理学療法士により、家族会の活動内容や定例会の紹介が行われた。

 同会は毎月第3日曜日に定例会「ひだまり広場」を開催する他、大田区・目黒区の高次脳機能障害の家族会と連携した合同講演会を年1回開催するなど、高次脳機能障害に対する理解を深め、当事者や家族をサポートするための活動を行っている。今年度の合同講演会は10月1日(日)に品川区役所にて開催する予定。

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