不燃化対策また一歩前進~中延二丁目旧同潤会地区防災街区整備事業 防災施設建築物新築工事起工式~

更新日:平成29年6月1日

中延二丁目旧同潤会地区で防災施設建築物新築工事の起工式が、平成29年6月1日(木)に行われた。

 同地区は、東京都が取り組む「木密地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区のひとつ「東中延一・二丁目、中延二・三丁目地区」の一部で、関東大震災(大正12)後の復興のために設立された(財)同潤会により建設され、空襲などの難を逃れた老朽木造低層住宅が数多く残された場所。狭く入り組んだ路地と木造住宅が9割以上、旧耐震構造の住宅が8割以上という、震災時の家屋倒壊・延焼等の危険性が懸念される地域で、単独での建て替えが困難な状況だった。

 神事に続き行われた祝賀会で、建築主である同事業組合の稲垣勝正 理事長は「長年の課題であった整備事業が着工の運びとなりました」と、これまでの経緯を説明。「2年後にはこの地区の顔となる建物が出来上がります」と関係者に謝辞を述べた。

 来賓としてあいさつに立った濱野健 品川区長と松澤利行品川区議会議長は、同事業準備組合設立から4年足らずで起工まで至ったことに敬意を表し、竣工後の地域の安全・安心への期待を語った。

 新たに建築される建物は、平成30年度竣工予定。地下1階、地上13階建てのマンションで約200世帯が入居可能。建物周辺に空地を確保し消防車による消火活動を可能にし、街全体の延焼防止を図るとともに避難広場や集会施設などを設け、災害時の活動スペースとしての機能も持たせる。

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