【事前】7・12 臓器移植手術費用として集まった募金1,000万円を品川区に寄附

更新日:平成30年7月10日

品川区は平成30年7月12日(木)、品川区立芳水小学校・日野中学校(現:日野学園)卒業生の細谷恵介(ほそたに けいすけ)さん(38)から1,000万円の寄附を受ける。

 平成19年、当時、派遣社員だった細谷さん(28)は、医師からC型肝炎であると宣告された。アメリカでの臓器移植手術の費用を工面しようと、品川区大崎在住の綱嶋信一(のぶかず)さんが平成20年、若者たちと「恵介くんを助ける会」(以下、「助ける会」)を立ち上げた。
助ける会は、厚生労働省で記者会見を行ない、募金活動をスタート。大崎から日比谷公園まで歩きながらの募金活動や、品川区内の各駅・商店街等で募った結果、目標額の6,000万円を超える額が集まった。
 細谷さんは、平成21・24年に移植手術のため渡米するも、適合ドナーが現れず一時帰国。日本で二度の肝臓ガン手術を受け、今年1月、助ける会に移植を断念する旨を伝えた。細谷さんの意思を尊重した結果、助ける会は6月末に解散。
解散時点での募金額4,000万円は、NPO日本移植支援協会(以下、「協会」)において、臓器移植のための「細谷恵介くん基金」として運用されることとなった。

 今回、学生時代、サッカーに熱中していた細谷さんから「品川区の子どもたちのスポーツと障害者スポーツ振興に役立てていただければ」と、基金から1,000万円が品川区に寄附されることとなった。また、今回の寄附に併せて、協会から品川区教育委員会に、臓器移植の啓発冊子「大きな木」92冊が寄贈される。
 助ける会の会長を務めた綱嶋さんは、「当時、募金を呼びかけた大崎駅周辺にて10月6日(土)~8(月・祝)に開催されるイベント『大崎夢さん橋』で、これまでの経過と感謝をお伝えしたい」と話している。

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