沢庵和尚のゆかりの地大崎で「ビルの谷間のたくあん祭」

更新日:令和2年1月30日

 「ビルの谷間のたくあん祭 」~お新香の逆襲~が、平成30年9月28日(金)に大崎駅周辺を舞台に開催された。

 江戸時代、たくあんを考案したといわれる沢庵宗彭(たくあん そうほう 1573~1645)和尚。徳川三代将軍家光が、沢庵のために1638年に創建したお寺が東海寺(北品川3-11-9)。そして、沢庵が眠るのが東海寺大山墓地(北品川4-11-8)で、現在「沢庵墓」として国指定史跡となっている。それぞれ、大崎駅から徒歩で20分圏内にあるということから、いわば "たくあんの発祥地" ともいえる大崎駅周辺で、第1回「ビルの谷間のたくあん祭」の開催となったもの。主催したのは、大崎西口商店会 新規事業室「たくあん会」。

 当日は、ゲートシティ大崎ホール(大崎5-11)で、たくあんジンポジウムが行われ、「なぜ大崎がたくあんなのか?」「沢庵和尚の生涯」「発酵食品としてのたくあんの可能性」「和食文化としてのたくあん(お新香)の可能性」「たくあんから地域/観光資源を考える」等、"たくあん"を通じて様々なテーマで講演会とパネルディスカッション、そして全国各地のたくあんの試食が行われた。
 大崎駅東西自由通路では、定期的に開催されている大崎駅前マルシェに、たくあん販売コーナーが設けられ、沢庵和尚の故郷である兵庫県豊岡市の沢庵寺のたくあん漬けや秋田のいぶりがっこ等、全国各地のたくあんの販売も行われた。
 また、新馬場駅をスタートして、沢庵和尚ゆかりの東海寺や大山墓地の沢庵墓等を巡り、たくあん祭会場に到着する「しながわ たくあん ツアー」も行われ、参加者は品川とたくあんの関係を再認識したようだった。

 「たくあん会」の代表 綱嶋信一さんは、「沢庵和尚ゆかりの地である、この地でたくあん祭を開催することによって、大崎から日本を変えるプロジェクトに発展させたい。全国各地には漬物名人や眠っている漬物があるはず、これらを発掘し、たくあん発祥地の大崎で販売し、これまで流通に乗らなかった地方の逸品を全国に発信する。漬物の流通が生産地と消費地の課題解決の糸口になるはず。生産弱者にスポットを当てることこそ、今回のプロジェクトのコンセプトであり、地方創生の一助にしたい」と話していた。

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