区は平成30年12月3日（月）より、来庁した聴覚障害者と意思疎通を図るため、区役所外にいる手話通訳スタッフとの手話による通訳サービスを行う遠隔手話通話サービス「モバイルサイン」を区役所の窓口に試験導入した。

　モバイルサインは、区内企業(株) シュアールが開発したもので、タブレット端末のビデオ通話機能を利用し、手話通訳スタッフが来庁者の手話を音声に、職員の音声を手話に同時通訳することで、聴覚障害者と職員の円滑な意思疎通を図るサービス。区役所3階の総合案内に1台設置し、端末を必要な窓口に持ち運んで使用することも可能。区では現在週2日（水曜日午後・金曜日午前）障害者福祉課窓口に手話通訳者を配置しているが、それ以外は筆談等で対応している。試験導入は、平成31年2月まで。4月以降は、今回の結果をみて検討する。

　品川区は、区内企業の優れた製品のうち、社会貢献に役立つものを「社会貢献製品」として認定し、マッチング支援、助成金支援、導入実績づくりと、一貫して支援をおこなっている。モバイルサインも、このうちのひとつ。

　区担当者は「区役所での手続きがよりスムーズに行えるよう、区民の方のお役に立てられることを期待したい。今回の試験導入で、区内企業の優れた製品を区民の方に知っていただき、利用していただきたい」と話している。