品川区永年継続事業所表彰を1月31日（水）、品川産業支援交流施設（SHIP）（北品川5-5-15）で行い、創業から100年(区内で70年) 以上の永きにわたり事業を継続している区内17事業所を表彰した。

　表彰式にあたり、濱野区長は「70年、100年と事業を継続されるのは大変なご苦労があったことと存じます。皆さまは、幾多の試練、困難を乗り越え永年にわたり事業を承継し、区の産業振興や地域社会の発展に寄与されてきました」と感謝の言葉を述べ、松澤区議会議長が「地域産業の活性化は、区民の豊かさに直結するものです。社会環境の変化に対応し事業を継続している皆さまに敬意を表します」とあいさつした。

　受章者を代表し、嘉永6年（1853）創業のヤマギシリフォーム工業(株）山岸 大輔代表取締役は、「私どもは、時代とともに業態を変えながら商いをしてきました。これからも、時代の変化に意識を向け活動していきます。また、ともに成長してきた地域社会に対し貢献すべく、CSR活動にも積極的に取り組んでまいります」と謝辞を述べた。

　品川は、江戸時代より東海道第一の宿としてにぎわい、明治期に入ってからは目黒川の水運の利便性や鉄道の開業などを背景に近代工場が設立され、その後、京浜工業地帯発祥の地として“品川のものづくり”が発展してきた。
区では、受賞事業所を品川の誇りとして広く区内外に紹介していく。また、幾多の金融危機や戦争、震災などを乗り越え、事業を承継してきた事業所の様々な知識や経験を、後継者不足に悩む区内中小企業への事業承継支援や区内産業の更なる活性化に役立てていく。