熱中症の危険度を“視える化” 暑さ指数(WGBT)測定器を区立中学校に導入

更新日:令和元年8月9日

品川区は熱中症対策として品川区社会貢献製品(※)の「暑さ指数測定器」を、区立中学校に試験導入した。

 暑さ指数(WBGT:Welt-bulb Global Tempreture:湿球黒球温度)は、熱中症を予防することを目的に1954年にアメリカで提案された指標。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示すが、その値は気温とは異なり、湿度、日射や照り返しなど周辺の熱環境、気温の3つを取り入れたもの。労働や運動時の熱中症の危険度を示すため、厚生労働省や環境省で用いられている。

 今回、区立冨士見台中学校(西大井5-5-14)に、学校屋上で計測した暑さ指数を職員室に設置されたパネルに表示するパネルタイプを試験導入した。表示された暑さ指数をもとに教員が部活動等の熱中症対策を行う。
 同校の山本 修史校長は、「暑さ指数が“視える化”されたことによって、教職員の熱中症に対する意識が変わることが期待できる。1つの指数として参考にすることで、生徒の安全を守っていきたい」と話す。

 他の区立学校についても、要望に応じて順次導入していく予定。

(※)品川区は、区内中小企業の優れた製品・サービスのうち社会貢献に寄与するものについて品川区社会貢献製品として認定。資金助成、マッチング支援、テストマーケティングの場の提供と、一貫した販路開拓の支援を行っている。今回導入したパネルタイプの暑さ指数測定器は、鶴賀電機(株)(品川区東五反田5-25-16)が開発。

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