スマートウォッチで熱中症対策 暑さ指数測定器を夏祭りに導入

更新日:令和元年8月24日

品川区は熱中症対策として“スマートウォッチタイプの暑さ指数(※)測定器”の実証実験のため、令和元年8月24日(土)に開催された「大井どんたく夏まつり2019」の運営スタッフに配布した。

 今回導入したスマートウォッチタイプは、専用アプリで制御されたスマートウォッチを着用し、「環境・体調・行動」の3つのデータに基づいた個別の熱中症リスクを検知し、休憩等を促す通知を行う。「環境」は気象情報や温湿度センサーで監視し、「体調」は事前に睡眠時間などのコンディションを入力し、登録。「行動」に関するデータは、スマートウォッチのセンターを用いて取得する。

 当日は快晴で、暑さ指数は30℃を超える危険な状態。運営スタッフはアラームが出る度に休憩を取っていた。お祭り会場を訪れていた、同製品の開発元であるミライアプリ(株)の渡嘉敷 守 代表取締役社長は、「熱中症の対策としては、温湿度だけでなく個々の体調や状況を見てケアをすることが大事。今回の実証実験で、熱中症対策の新たな一歩が踏み出せたと思う」と手ごたえを感じていた。

(※)暑さ指数(WBGT:Welt-bulb Global Tempreture:湿球黒球温度)は、熱中症を予防することを目的に1954年にアメリカで提案された指標。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示すが、その値は気温とは異なり、湿度、日射や照り返しなど周辺の熱環境、気温の3つを取り入れたもの。労働や運動時の熱中症の危険度を示すため、厚生労働省や環境省で用いられている。

<品川区社会貢献製品認定事業について>
品川区は、区内中小企業の優れた製品・サービスのうち社会貢献に寄与するものについて品川区社会貢献製品として認定。資金助成、マッチング支援、テストマーケティングの場の提供と、一貫した販路開拓の支援を行っている。今回導入したミライアプリ(株)(品川区西大井1-1-1)開発の“スマートウォッチタイプの暑さ指数測定器”も同認定製品。

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