Think Park消化器クリニックにおける品川区肺がん検診の契約違反について

更新日:令和2年1月8日

 現在、品川区肺がん検診については、医師会に委託して実施しているところでありますが、Think Park消化器クリニック(以下、「クリニック」という) (大崎2-1-1 Think Park Tower 3F)で行った肺がん検診について、区の仕様に反した検診が行われていたことが判明しました。区は、内部調査委員会(以下、「調査委員会」という)を設置し、資料の収集・調査を行うとともに、品川区医師会において対象者の胸部エックス線画像の再読影を行いました。
 
 今般、調査の概要・今後の方針がまとまりましたので下記のとおり報告いたします。



1.経過 
 令和元年9月12日、品川区医師会より品川区に、クリニックの肺がん検診の委託仕様書の契約違反疑いについて報告があり、同日、調査委員会を設置し、9月から12月までの間、調査委員会を開催した。

2.違反内容 
 区の仕様では、胸部エックス線画像は正面、側面を各1枚撮影するべきところ、正面1枚しか撮影していなかった。さらに、二重読影(2名以上の医師が、それぞれ独立して画像を確認すること)にあたっては、そのうち1名は、十分な経験を有した呼吸器または放射線の専門医を含めるべきところ、専門医が読影に含まれていなかった。

3.違反件数 
 平成25年10月から令和元年8月に実施した肺がん検診 延1,553件(実人員889名)

4.再読影の実施 
 889名(実人員)のうち、クリニックで異常なし(所見を認めるが精査不要となったものを含む)と判断された842名に対し、胸部エックス線画像の再読影を実施し、検診に見落とし等の不備がなかったかについて調査を行った。
 【結果】異常なし:826名、 要精密検査:16名(肺がん疑い8名、肺がん以外の疾患8名)   

5.受診者への対応 
 再読影の結果、要精密検査となった16名のうち、他の医療機関で受診した最新の検診結果が、肺がんではないと判明している2名を除く14名について、必要な検査・治療等を受けていただくよう進めております。また、異常がなかった826名にも、1月中に今回の委託仕様書違反の概要および謝罪する通知を行い、希望する方には再検診の機会の提供などのご案内をいたします。

6.第三者委員会の設置 
 今後、外部有識者を入れた調査委員会を立ち上げ、原因の解明と再発防止策について調査してまいります。

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