品川区は世界アルツハイマー月間(※)に合わせ、認知症の方やご家族、厚生労働省任命の認知症本人大使「希望大使」らとともに、令和2年9月4日（金）に区役所前の花壇にマリーゴールドなどオレンジ色の花を植える“しながわ みんなで想う橙(オレンジ)プロジェクト”を実施した。

　区では、「まちぐるみ、地域ぐるみ、品川ぐるみで認知症になっても安心して住み続けられるまちづくり」に取り組んでおり、今回、認知症への理解を一層促すため、認知症支援のイメージカラーであるオレンジ色の花を植栽。最後の4株を、認知症本人大使の柿下 秋男さんら認知症当事者の方々が植え、花壇が完成した。

　マリーゴールドの花を植えた認知症本人大使「希望大使」の柿下 秋男さんは、「認知症になっても、人間であることに変わりありません。どんな人も”生きていてよかった”と思えるような、人と人の心が交わっていける社会になっていくことを願っています」と話した。

　また、同日より、区役所3階の廊下で、認知症の理解を深めるパネル展を実施している。

　オレンジの花壇は11月頃まで、パネル展は9月25日まで展示予定。

(※)国際アルツハイマー病協会(ADI)は世界保健機関(WHO)と共同で、1994年9月21日にスコットランドで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催されたことをきっかけに、会議の初日であるこの日を「世界アルツハイマーデー」と宣言した。また、9月が「世界アルツハイマー月間」と定められ、アルツハイマー病等への理解を深めるために、各国が様々な取り組みを行っている。