寒さに備えて冬支度 戸越公園のクロマツに「こも巻き」

更新日:令和3年11月2日

区立戸越公園(品川区豊町2)で令和3年11月2日(火)に、園内のクロマツを害虫から守る「こも巻き」を行った。

こも巻きは、松を害虫から守る伝統的な駆除方法の一つで、例年、寒さを感じるようになる立冬を前に行われている。
松の木の幹にわらを巻きつけ、冬の間、寒さの苦手な虫をわらの中におびき寄せておき、冬を越えた3月上旬の啓蟄(けいちつ)を前に「こもはずし」を行い、わらの中で越冬した虫の中から害虫だけを駆除する。
例年、松の葉を食べるマツカレハの幼虫であるマツケムシや、笹の葉を食べるタケノホソクロバといった害虫を駆除している。農薬を使わずに害虫を駆除することから、環境にやさしい害虫駆除方法だといわれている。

戸越公園は、肥後の国熊本藩藩主細川家の下屋敷跡。池を中心とした回遊式庭園で、大名式庭園の面影を残す区民の憩いの場になっている。
こも巻きは、わらを縛るひもは、虫が入るように上部を緩く、下部をきつく縛る。この日、公園内に植えられているクロマツ34本すべてにこも巻きが行われた。

【戸越公園】
 住所:品川区豊町2-1
 面積:18,255平方メートル
 開園時間:終日開園(無休)
 入園料:無料
 電話:03-3782-8819
 交通機関:東急大井町線戸越公園駅徒歩7分

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