Nearly ZEB認証取得施設「エコルとごし」~設計段階で建築物のエネルギー消費量85%削減を実現~

更新日:令和3年12月10日

 令和4年2月末の竣工に向け工事が進められている「品川区立環境学習交流施設 エコルとごし」の足場が外れ、12月10日(金)にその全貌を現した。

 エコルとごしは、「つなぐ つづける つくりだす ~エコなミライへ~」を施設の基本理念に、徹底的に「エコ」にこだわり、設計当初より徹底した省エネルギー化、積極的な再生可能エネルギーの活用を行っている。

 都内公共施設としては初となる、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「Nearly ZEB」認証を取得。工事現場で使用している電力は、再生可能エネルギー100%のもので賄い、また重機等の燃料においても、天然ガス由来のGTL燃料を使用するなど、建設時においても環境影響に配慮している。

 同施設のオープンは令和4年5月1日(日)を予定。年間を通じて安定した温度である地中の未利用エネルギーを空調熱源として利用し、区有建築物では最大規模となる太陽光発電設備を設置することにより、多くの再生可能エネルギーを創出している。他にも、外壁面の緑化や、人感センサーや昼光センサーを用いたLED照明、高い遮熱・断熱性能を有したガラスの採用、直射日光の室内への侵入を考慮した深い庇など、環境負荷軽減に向けた様々な取り組みを行っている。設計段階での建築物のエネルギー消費量は、都内公共建築物においてトップクラスとなる85%削減を実現した。また、同施設の内装材には、区と交流・連携のある都市等の木材を多用することで、森林の健全な育成にも貢献している。

 なお、区は、品川区長期基本計画(令和2年4月策定)で、10年後の目指す姿として「ZEB等の環境に配慮した建物の増加による、まち全体の環境負荷の低減を目指す」と定め、今後も、ZEB認証に向けた区有建築物の整備を推進していく。

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