建築物のエネルギー消費量91%の削減を実現 Nearly ZEB認証取得施設「エコルとごし」竣工

更新日:令和4年3月31日

 令和4年3月31日(木)、品川区が戸越公園内(豊町2-1)に建設を進めていた「品川区立環境学習交流施設 エコルとごし」(以下、同施設という)の展示物が竣工した。建物はすでに2月28日(月)に竣工済みで、開業は5月1日(日)を予定している。

 「エコルとごし」は、都内公共施設としては初となる建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「Nearly ZEB」認証を取得。同施設建築工事現場で使う電力は再生可能エネルギー100%のもので賄い、重機等の燃料も天然ガス由来のGTL燃料を使用するなど建設時も環境影響に配慮。建築物のエネルギー消費量は、設計段階での85%削減を大きく上回り、竣工時で91%削減を実現した。基本理念は「つなぐ つづける つくりだす ~エコなミライへ~」。

  開設後は、年間を通じて安定した温度である地中の未利用エネルギーを空調熱源として利用し、区有建築物では最大規模となる太陽光発電設備を設置することにより、多くの再生可能エネルギーを創出する。また、外壁面の緑化や、人感センサーや昼光センサーを用いたLED照明、高い遮熱・断熱性能を有したガラスの採用、直射日光の室内への侵入を考慮した深い庇など、徹底した省エネルギー化や、積極的な再生可能エネルギーの活用を図る。

  展示物のメインテーマは地球温暖化対策。施設の第一ターゲットである「未来をつくる子どもたち」が楽しみながら環境を学べる体験型コンテンツを制作した。床・壁一面のダイナミックな映像と身体の動きで反応する大型映像展示は、自分と環境との関わりを空間全体で疑似体験することができる。 

 開設に合わせ4月29日(金)にオープニング式典を、同施設のオープン日の5月1日(日)に、同施設とともに戸越公園や戸越小学校を使ってオープニングイベントを開催する。

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