ウェルビーイングを満たす施設づくり 千葉大学・(株)松田平田設計と産学官連携協定を締結

更新日:令和5年6月6日


 区は、林試の森に隣接する「小山台住宅地跡地(小山台2-4ほか)」で計画している高齢者福祉施設の整備において、千葉大学および株式会社松田平田設計(以降松田平田設計)と「産学官連携によるウェルビーイングを満たす福祉施設整備に関する協定」を締結した。  

 今回の協定は、本分野で数多くの知見を有する千葉大学大学院工学研究院 林立也准教授を中心とした千葉大学と本施設の設計者である松田平田設計、そして、事業主である品川区との3者が連携を図り、施設利用者などさまざまな方の「幸福(しあわせ)」につながる空間づくりを研究し、その創出に努めることを目的としている。

 このような産学官による取り組みは、全国でも珍しく、また、多くの自然に隣接した恵まれた立地条件もあり、より多くの幸福が感じられる施設として完成することを目指している。

 協定書にサインをした森澤区長は、「区では、誰もが生きがいを感じ、自分らしく暮らしていける品川を目指して区民とともにさまざまな取り組みを行っています。その先にあるのは区民の幸福(しあわせ)、ウェルビーイングと考えております。本事業は長期的なプロジェクトになりますが、皆さまと連携を取りながら取り組んでいきたいです」とあいさつ。 また、松田平田設計 江本正和代表取締役社長は、「ウェルビーイングとは、とても大きな概念であり、さまざまな人の幸福という概念を扱うため、一方的に正しい解決策を決めることはとても難しいものです。今後も、話し合いなどを重ねて最善な状態を常に目指していきたいです」と思いを話し、千葉大学大学院工学研究院 林立也准教授は、「現在、福祉施設などで働いている人の快適性や入居者の気持ちに寄り添うことがとても重要になっています。今回のプロジェクトを通して、快適性の向上などを示せれば全国的にとても意味のある取り組みになると思います」と今後の展望を話した。

 なお、本協定は、基本設計期間の令和6年2月28日までだが、その後の実施設計期間、工事期間においても改めて協定を締結し、研究の深度化を図っていく。また、施設完成後においても、効果検証等を実施し他施設への活用について検討していく。

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