品川区を「児童相談所設置市」に指定する児童福祉法施行令の一部を改正する政令が、令和6年3月5日(火)に閣議決定され、区立の児童相談所が設置できるようになった。開設は令和6年10月1日を予定している。

　区では平成28年の児童福祉法改正により、特別区においても児童相談所の設置が可能となったことを受け、児童虐待の未然防止・早期発見をはじめ、区内のすべての子どもの健やかな育ちを守る体制を強化するため、児童相談所を開設することを決定し、準備をすすめてきた。
　建物は令和5年1月20日に竣工済み(北品川3-10-9)。来所する子どもや保護者が安心して相談ができるよう、木材を多く使用した温かみのある空間を創出した。
　開設後は、一時保護などの法的対応を担う児童相談所と、虐待予防・地域での養育の支援などを担う子ども家庭支援センターが両輪となり、虐待の重篤度や相談者のニーズに応じた相談・支援体制の構築を図っていく。

　令和6年3月現在、23区における区立児童相談所は世田谷区・江戸川区・荒川区・港区・中野区・板橋区・豊島区・葛飾区が開設済みで、品川区で9区目となる。