旗岡八幡神社大絵馬

更新日:令和6年12月3日

旗岡八幡神社大絵馬
            
Web_ 絵画1_旗岡八幡神社大絵馬.jpg

種別  有形文化財(絵画)  
指定番号  第一号
所在地  旗の台3-6-12 旗岡八幡神社
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  限定で可(事前連絡の上、9:30~16:30で見学可
詳細  画面はケヤキ材、横四枚矧ぎ。縁もケヤキ材。形状は庵形の大型の絵馬で、駒止め猿の図を板の地肌の上に彩色で描いている。額縁の右と左に、「元治元年歳在甲子冬十月吉日」「願主当村 竹屋吉治郎」と記しており、この絵馬は江戸末期の元治元年(一八六四)に中延村の竹屋(本姓・野村)吉治郎が奉納したことを示している。
 右下の落款、「冠岳沖庸」によって、この絵は土佐(現高知県)出身で江戸に住んだ、著名な画家沖冠岳(明治九年没)の作品であることが分かる。
 絵馬は、神仏を信ずる者が祈願のため奉納する板絵の総称であるが、近世に入ると庶民の絵馬奉納が盛んになり、生きた馬に替わる馬の絵を描いたものから、願い事の趣意を描いたものなど、多様なものが社寺に多数奉納されたが、農村地域の場合、このような額絵馬よりも小絵馬が多い。
 絵馬が次第に滅失している中で、このように大型で、その上保存状態がよい額絵馬は稀少であり、著名な画家の描いたものでもあり価値が高い。
 顔料(絵具)の剥落があったため、昭和六十二年度(一九八七)に剥落止修理を行い、平成二年度(一九九〇)に展示ケースを作成した。
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