旗の台一丁目石造庚申供養塔

更新日:令和6年12月3日

旗の台一丁目石造庚申供養塔

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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第十七号
所在地  旗の台1-1
指定年月日  昭和61年3月14日
見学  可
詳細  古くから旧中原街道に面して建てられていた庚申供養塔である。高さ九ニ・ 〇、幅三八・〇センチメートルの、安山岩でできた板碑型のものである。
 寛文五年(一六六五)に、旧中延村の庚申講中によって造立されたもので、区内に残存する五〇基余の庚申塔の中では三番目に古いものである。
 供養塔の中央に、「南無妙法蓮華経」の髭題目が彫られ、七名の施主名が書き連ねられている。その中に、旧中延村村民に多い鏑木・石井等の姓があるところから、当村民が建てたことは明らかである。旧中延村は、村民のほとんどが日蓮宗の檀徒であったため、七字題目を彫った供養塔が造立されたものと思われる。
 本塔は、日蓮宗系の髭題目が彫られた庚申塔としては珍らしく、発表されているものとしては最古のものである。日蓮宗の影響か、三猿・日月の無いのが特色である。向かって右上部に欠損があるが、保存状態は良好である。
 全村日蓮宗といわれる旧中延村に、日蓮宗の僧が指導したと思われる庚申講があったことを示す資料として貴重である。
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