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旧中原街道供養塔群(二)
更新日:令和6年12月3日
旧中原街道供養塔群(二) | |
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種別 | 有形民俗文化財 |
指定番号 | 第二十号 |
所在地 | 荏原2-9-18 |
指定年月日 | 昭和63年3月22日 |
見学 | 可 |
詳細 | 堂内に、五基の供養塔と一基の石造墓碑がある。六基とも安山岩でできている。 向かって右から、 (1)石造地蔵菩薩供養塔 丸彫で、像高一四七・〇、総高二四ー・〇センチメートルに及ぶ。造立年代は不明であるが、形式からみて江戸中期または後期と推察される。「子育て地蔵」と呼ばれ、地域住民や通行者に信仰されている。 (2)石造供養塔 笠塔婆型で総高一六〇・〇(以下、単位センチメートル)。風化が甚だしく銘文の有無も不明である。両側面に、わずかに残る蓮葉と蓮華から、江戸中期造立と推定される。 (3)石造庚申供養塔 高さ七五・〇。長方形板型で宝暦四年(一七五四)の造立である。正面に青面金剛立像を半肉彫している。 (4)石造庚申供養塔 総高八七・〇。板碑型で延宝元年(一六七三)の造立である。江戸初期の供養塔に多く見られる板碑型であるが、願文がなく、正面中央が空白となっている様式は珍しい。 (5)石造庚申供養塔 総高一五七・〇。笠塔婆型で寛文六年(一六六六)の造立である。正面に長文の銘文を、下方に三猿を刻んでいる。 (6)石造墓碑 舟型長方形で高さ四三・〇。戒名はないが欠損したものらしく没年月と思われる記年銘と髭題目が刻まれている。欠失部分に戒名が刻まれていたものと考えられ、日蓮宗系の墓碑と想定される。 かつて、旧中原街道に沿った各所には、地域の住民や通行者の無病息災、二世安楽を祈って各種の供養塔が造立されたが、本供養塔群は旧中原街道供養塔群(一)と共に、その旧状をよく残しているものとして価値が高い。また、この供養塔に対する信仰が現在も継続されている点も、民間信仰の存続を示すものとして価値があるものである。 |
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