大原不動堂内石造供養塔群

更新日:令和6年12月3日

大原不動堂内石造供養塔群
            
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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第二十四号
所在地  豊町5-1-15 大原不動堂内
指定年月日  平成2年3月13日
見学  可
詳細  この場所は、旧上蛇窪村の中心を通る中通りに沿った所で、上蛇窪村より池上・洗足・品川の各方面に至る道の分岐点であった。昭和三十八年(一九六三)に、元の位置からわずかに移動して現在の位置になった。
(1)庚申供養塔 天和元年(一六八一)の建立。板碑型。
 総高八三・〇(以下、単位センチメートル)。
(2)庚申供養塔 天和二壬戊歳(一六八二)の建立。板碑型。
 総高九八・〇。
(3)庚申供養塔 元禄元年戌辰(一六八八)の建立。笠塔婆型。
 総高ーー三・〇。
(4)庚申燈籠 貞享四丁卯年(一六八七)の建立。燈籠型。
 総高ーニ五・〇。
(5)六十六部廻国供養道標 享保十七壬子年(一七三二)の建立。角柱型。総高七五・〇。上蛇窪村の村内、品川道・洗足道・池上道の分岐点に、釋宜縁の発願によって建てられた、六十六部廻国供養塔を兼ねた道標である。
 五基共に石質は安山岩でもろく、(2)の碑文は摩滅が激しい。(3)も、搭身上部との間が摩滅しセメントで補修されている。(4)の燈籠型は、火袋が後補である。(5)は、現在は不動堂内正面に安置され、本尊不動尊の台石として使用されていて、碑文の摩滅が見られる。
 上蛇窪村の民間信仰の様相を示すものとして貴重な資料であり、(5)の六十六部廻国供養道標は、交通史を知る上での資料としても価値がある。
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