木造阿弥陀三尊像

更新日:平成21年12月17日

木造阿弥陀三尊像
              
Web_彫刻19_専修寺_木造阿弥陀三尊_左勢至菩薩像.jpg   Web_彫刻19_専修寺_木造阿弥陀三尊像_中央阿弥陀如来.jpg  Web_彫刻19__専修寺_木造阿弥陀三尊像_右観音菩薩像.jpg

種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第十九号
所在地  荏原1-1-3 専修寺
指定年月日  平成3年3月26日
見学  限定で可(午前9時~午後5時(冬期午前9時~午後4時)、近くでご覧いただく場合には事前にご連絡ください。
詳細  専修寺の阿弥陀三尊像は、室町時代の制作と考えられる像である。定印を結んだ阿弥陀如来坐像に、蓮座をもつ観音菩薩像と、合掌形の勢至菩薩像が左右に立つ、来迎形の阿弥陀三尊像である。
 本尊阿弥陀如坐像は、江戸時代の制作と考えられる蓮華座に結跏趺坐し、両手を腹前に組んで定印を結んでいる。光背も江戸時代の制作と思われる見事なものである。本尊は、何回か金箔が置き直され、中身の群青もごく新しいものである。新しい金箔のため、体躯も衣文線も硬い感じを与えているが、丸みのある顔の造りや静かな肉どりの体躯、浅く数少ない衣文の表現などに、定朝様の流れを汲んだ様式を示している。
 像内背部腰辺に書かれた墨書銘によると、この阿弥陀三尊像は、上総国佐是郷(現千葉県市原市牛久町辺)の正福寺にあった像で、永正五年(一五〇八)に修理されたことなどが記されている。
 脇侍の観音菩薩像も、ふっくらとした面相の表現や静かな肉どりの体躯、腰にまとう裳の浅く数少ない衣文の表現は、中尊の阿弥陀如来像と共通で、本来一具の像として制作された像であることが分かる。対して勢至菩薩像は、やや長めの細面でわずかに腰をかがめるなど鎌倉時代の特徴を有しており、二尊よりもやや遅れた時期に製作された可能性がある。
 この阿弥陀三尊像は、三尊とも新しい金箔が塗られ、中身や宝髻には、新しい群青が塗られ、尊容を損じているが、平安時代後期~鎌倉時代初期までさかのぼる仏像として貴重なものである。
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