木造釈迦如来及両脇侍像

更新日:令和6年12月3日

木造釈迦如来及両脇侍像
              
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種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第四号
所在地  西大井5-22-25 養玉院
指定年月日  昭和57年2月10日
見学  限定で可(例年文化の日前後の品川区の文化財一般公開の際にお声掛けがあれば可。※法事などがあれば不可
詳細  三尊とも寄木造、金箔押。中尊の釈迦如来は坐像、右手を胸前に挙げ、左手は腿上に置き、共に第一・第三指を曲げる。黄檗宗の仏像に特有の様式に従い、肉髻に螺髪がなく、腹前に裳をあらわし、腰帯を結ぶ。大型の舟形光背と高い台座がある。
向かって右の縛手印を結び老年の容貌の迦葉尊者、同左の合掌し壮年の容貌の阿難尊者は、各別の台座の上に立つ立像で共に光背はない。
 三尊の各背部に朱漆銘があり、阿難尊者像の銘文によると、延宝五年(一六七七)沙門兆渓が肥前国(現長崎県)で、明国の人、茫印官の弟子茫宗仁に刻ませたことが分かる。江戸須崎村(現墨田区東向島)黄檗宗弘福寺の名があり、『御府内備考続編』巻三十六には、小関太郎次郎が初めは弘福寺に寄進したが、後に、天台宗に改宗したので、当時台東区下谷三丁目にあった養玉院に移したと記されている。
 不振といわれた江戸時代の作仏中、作風の珍しいことや、大型の丁寧な造りであるなど特徴があり優れたもので貴重である。
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