木造天海僧正坐像

更新日:令和6年12月3日

木造天海僧正坐像

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種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第六号
所在地  西大井5-22-25 養玉院
指定年月日  昭和57年2月10日
見学  限定で可(例年文化の日前後の品川区の文化財一般公開の際にお声掛けがあれば可。※法事などがあれば不可
詳細  寄木造。彩色、玉眼。白頭巾は頭を被い胸前に垂れ、丸に二つ引両紋と唐草文様の朱衣を僧綱領に着、雲文・宝相華文様の袈裟及び横帔を付けて、黒漆塗、金具付の倚子に端坐し、裾は垂れて倚子の下に達する。右手に払子の柄、左手でその毫先を握る。像内の墨書銘に、寛永二十一年(一六四四)大仏師慶雄の作で、大僧正天海の後影とある。
 天海僧正(一五三六~一六四三)は、徳川家康の信任厚く、江戸上野寛永寺や養玉院等の開山である。本像造立の前年、百八歳の高齢で没し慈眼大師と諡された。『御府内備考続編』巻三六に、当院初代賢海作というのは造立の願主を挙げたのであろう。現在、当寺の本堂脇壇に安置されている。
 天海僧正の木像としては、台東区上野輪王寺や埼玉県川越喜多院の像に次ぐ佳作と認められる。風格のある作風であり、伝来も正しく、現存する天海僧正像のうちでも優秀な作品である。
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