木造念海和尚像

更新日:令和6年12月3日

木造念海和尚像
             
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種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第十八号
所在地  西大井5-22-25 養玉院
指定年月日  平成3年3月26日
見学  不可
詳細  養玉院二代念海和尚の肖像彫刻である。養玉院は、寛永年中(一六二四~四四)に上野東叡山寛永寺の屏風坂門内に、天海僧正を開山として創建された。寛文年中(一六六一~七三)に、大檀那宗氏の法号をとって養玉院と改称し、元禄十一年(一六九八)に下谷坂本(現台東区)に移転し、大正十二年(一九二三)に現在の地に移った。この像も、養玉院と共に移ってきたと伝えられている。
 本像の像底には朱漆銘があり、この銘文から、本像が、玄悦坊快運が願主となり、念海和尚の生存中に師恩を謝して制作された肖像彫刻であることと、寛文十一年(一六七一)に、仏師長五郎に彫刻させたものであることが分かる。また、後部材のところに修理銘があり、文政八年(一八二五)に、仏師伊藤源慶により修理が加えられたことも分かる。
 本像は、寄木造、彩色、玉眼の像で、頭巾を被り、法衣の上に文様を描いた袈裟を付け、横帔をまとい、合掌形に造られている。小柄な像であるが、顔もいきいきとしており、制作年代や作者が分かる点でも貴重なものである。
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