木造松尾芭蕉坐像 附 芭蕉旅姿版木

更新日:令和6年12月3日

木造松尾芭蕉坐像 附 芭蕉旅姿版木
             
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種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第十一号
所在地  東大井4-5-2 泊船寺
指定年月日  昭和60年3月14日
見学  不可
詳細  木造・寄木造・古色。松尾芭蕉の肖像彫刻。胴体は一木、膝前と腰脇を矧ぐ。宗匠頭巾をかぶり、道服を着て、正面を凝視する。袖の内で叉手(両手を重ね合わせる)、袖先からは僅かに数珠をあらわしている。鼻先を少し欠く。面以外は、荒彫風に刀痕を残しているところに特色がある。
 本像は、俳人石河積翠が、寛政五年(一七九三)、芭蕉翁百回忌に、寺境内の柳の木で刻んだものと伝えられる。積翠はこの像に、「いつかまた此の木も朽ちん秋の風」という自作の句を添えて当寺に寄進したと伝えられる。
 松尾芭蕉は、正保元年(一六四四)、伊賀上野(現三重県)に生まれ、幼くして貞門や談林に俳諧を学ぶ。後、江戸に出て深川に泊船堂(のちに芭蕉庵)を建てて俳諧に精進した。
 また、旅に明け暮れ、多くの名句を残すと共に、服部嵐雪・宝井(橋本)其角・向井去来など多数の門人を育てた。
 元禄七年(一六九四)の辞世の句は「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」である。
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