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木造宝井其角坐像
更新日:令和6年12月3日
木造宝井其角坐像 | |
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種別 | 有形文化財(彫刻) |
指定番号 | 第十三号 |
所在地 | 東大井4-5-2 泊船寺 |
指定年月日 | 昭和60年3月14日 |
見学 | 不可 |
詳細 | 木造・寄木造・古色。芭蕉の高弟、宝井其角の肖像彫刻。頭を左方に向けて凝視する。羽織を着て、左膝を立てて座し、右手は腿に置いて如意を執り、左手を膝上に置く。頭部以外は、荒彫風に刀痕を残す。 像底に「文化五辰年三月廿二日得之」の墨書があるところから、文化五年(一八〇八)に造られたことが分かる。 宝井其角は、寛文元年(一六六一)に、江戸下町の町医師竹下東順の子として生まれた。医学をはじめ、儒学・詩・易・禅・書・画を学ぶという博学であった。 俳諧は、延宝五年(一六七七)十七歳の頃、芭蕉の門をたたき、大いに頭角をあらわした。蕉門の重鎮として嵐雪と共に双璧と称えられる。 大酒豪であることが災いし、宝永四年(一七〇七)四十七歳で没した。墓は芝二本榎(現港区)上行寺にある。有名な門人が多く、与謝蕪村は孫弟子に当たる。 泊船寺に伝わる、芭蕉・嵐雪・其角の像や句碑などから、江戸時代後期頃、この寺に、松尾芭蕉や白牛禅師・服部嵐雪・宝井其角などを慕う多くの俳人が集まるようになったことが窺える。このような彫像が品川区内に伝わっていることは貴重である。 |
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