来迎院石造念仏講供養塔

更新日:令和6年12月3日

来迎院石造念仏講供養塔
                              
Web_有形民俗4_来迎院石造念仏講供養塔(左).jpg Web_有形民俗4_来迎院石造念仏講供養塔(右).jpg

種別  有形民俗文化財  
指定番号  第四号
所在地  大井6-15-22 来迎院門前
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  可
詳細  来迎院門前の道路と旧道との交差点に、木造の堂が三つあり、右側の堂内に二基、その堂外の一基が、指定文化財である。
 堂内にある地蔵菩薩像を彫った二基の供養塔は、明暦二年(一六五六)と万治二年(一六五九)の造立であり、共に銘文から念仏講の人々の造立とみることができる。堂外にある六字名号(南無阿弥陀仏)を彫った笠塔婆型の塔は、寛文七年(一六六七)の造立で、銘文により、大井村の念仏講中の人々が造立したものであることが分かる。
 いずれも江戸時代の初期に、大井村に念仏講が存在したことを示す資料であるが、特に万治以前の供養塔は類例が少ないので、近世の民間信仰の一つとしての念仏講の習俗を示す好例であり、貴重なものである。また、この地の念仏講は明暦元年から寛文九年の十五年間に、五基もの念仏供養塔を造立する経済力があったことが窺えるなどの資料としても貴重である。
 この他の堂の一つには、念仏講供養塔と並んで庚申供養塔が二基建てられている。一基は延宝八年(一六八〇)造立の駒型の塔、他の一基は延宝九年造立の笠塔婆型の塔で、いずれも江戸初期の大型の塔である。もう一つの堂内には燈籠が入っている。 
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