元禄八年銘道標

更新日:令和6年12月3日

元禄八年銘道標
                
史跡18元禄8年銘道標.jpg

種別  史跡  
指定番号  第十八号
所在地  西大井1-6-3
指定年月日  昭和55年3月11日
見学  可
詳細  安山岩の上尖角柱で、正面に、「南無阿弥陀佛」と六字名号を刻み、左側面に、「従是池上本門寺道」、右側面に、「従是奥澤九品佛道」という二つの行先を示す文字を、背面には、造立年月日「元禄八乙亥年十月廿五日 五拾八人 両所石橋施主 武州荏原郡大井郷内 寂證」の文字が刻んであり、元禄八年(一六九五)、品川用水路に石橋を架けた大井村の寂証を中心とする五八名の念仏講中が、石橋の安泰と通行者の安全を願って、この石造の道標を建てたものである。
 この道標は、東海道を南品川で分かれて中原街道に合流する道にあり、この道標のある所から南下して、池上の本門寺方面に至る道との分岐点に、それぞれの方向を示して建てられたものである。
 元は、品川用水路の公道上の分岐点にあったが、約三十年前の区画整理の時、池上への道は日本光学内になり、旧位置より西へ約ーメートル移動した。その後、都市計画道路整備にあたり、(株)ニコン大井工場の塀に沿った道路上に移った。
 区内にある十数基の道標のうち最古のものであり、元禄期に大井村に念仏講があり、講が石橋の架橋を行っていたことを示す資料として貴重である。

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