神輿

更新日:令和6年12月3日

神輿
              
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種別  有形文化財(工芸)
指定番号  第三号
所在地  北品川3-7-15 品川神社
指定年月日  平成元年3月14日
見学  限定で可(正月期間・6月の例大祭の期間中・11月中の土日・祝日(9:30~16:30)※上記以外は事前予約。行事などにより予約不可の場合あり。
詳細   屋上に鳳凰を置く、いわゆる鳳輦型の神輿である。台框の上に四本の円柱を方形に立てて屋蓋を支え、高欄前部だけを唐戸にし、他の三面を牡丹唐草文毛彫の金銅板で飾る。屋蓋は立花文を型押しした金銅板で覆われ、打出三葉葵紋を四方に取り付け、屋根の正面には葵紋を彫り込んだ軒飾りを付けている。
 総高一三六・五、鳳凰の高さ四三・〇、鳳凰の翼張り七六・〇、屋蓋の高さ四五・〇、屋蓋の軒張り一四八・〇、胴の高さ六七・五、胴幅六一・〇、台の高さ二〇・〇、台幅ーニ三・五センチメートルである。
 品川神社では、寛永年中(一六二四~四四)に三代将軍家光が寄進したものと伝えているが、文政十一年(一八二八)「地誌御調書上帳」(品川神社文書)によると、慶長年中(一五九六~一六ー五)に徳川家康から寄進されたとも伝えている。
 この神輿は、屋根に比して胴部が大きく、その上彫刻も少なく簡素にして重厚な作風である。蕨手は中世の様式を脱却して巻き込みが深くなっているが、江戸初期には既にこのような形が見られるので、江戸時代初期に製作されたものとみて差し支えないと思われる。
 江戸やその周辺地域の神輿は、江戸時代後期以降のものが多く、特に明治以降に大量に製作されており、江戸時代初期のものは少なく、その価値は高い。
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