紙本着色釈尊誕生変相図

更新日:令和6年12月3日

紙本着色釈尊誕生変相図

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種別  有形文化財(絵画)  
指定番号  第二号
所在地  北品川2-2-14 法禅寺
指定年月日  昭和56年2月12日
見学  不可
詳細  中央には、無憂樹の下で母の摩耶夫人の右の脇の下から生まれた釈尊が、蓮華の上に立ち、天地を指さし、その左には、優跋難陀竜王らが釈尊に産湯を灌いでいる。上部中央には太陽が輝き、その左右には多くの天人や竜王が雲に乗って現われ誕生を祝い、下部は釈尊の父浄飯王の宮殿があり、王が使者の知らせを聞き従者を伴って誕生地に赴く様を描き、右手前には、城外の家で後に釈尊の馭者となった車匿の誕生を描いている。保存状態は良好である。
 画面の右下に「御絵所 神田宗庭貞信画」の墨書がある。神田家は、初代の宗信(一五九〇~一六六二)以来幕末まで、江戸上野(現台東区)寛永寺の絵画の役を勤めた絵所であり、代々宗庭と名乗った。貞信(一七六五~一八〇〇)はその七世である。この誕生変相図とほぼ同様の変相図は、都内では、国分寺市並木町二丁目の鳳林院に所蔵されているのが知られている。
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